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平成27年度第3回宮崎県公共事業評価委員会審議録
1.開催日
平成28年2月12日(金曜日)
2.場所
婦人会館3階大会議室「さくら」
3.出席者
- 委員
- 委員長:谷口義信
- 委員:柴田志摩子
- 委員:瀨﨑満弘
- 委員:平奈緒美
- 委員:谷口由美繪
- 委員:鳥山純代
- 委員:松浦里美
- 執行部局
- 事務局
4.審議事業
環境森林部所管事業における公共事業再評価について
(対象理由)
- 事業採択前の準備・計画段階にある公共事業で5年を経過する事業
- 事業採択後10年を経過する公共事業
- 事業採択後5年を経過する時点で着工できないことが明らかな公共事業
- 再評価実施後5年(下水道事業にあっては10年)を経過する公共事業
- 1.から4.項の規定にかかわらず、国の対象要件が示された国庫補助事業で、再評価を実施する必要があると認める公共事業
- 社会経済情勢の変化等により再評価を実施する必要があると認める公共事業
農政水産部所管事業における公共事業事後評価(試行)について
事業名
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担当課
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市町村名
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箇所名
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事後評価原案
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基盤整備事業
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農村計画課
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都城市
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百原地区
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事業目的を達成
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その他
(1)農政水産部公共事業事後評価実施要綱及び実施基準について
- 公共事業再評価の審議方法の変更について、審議を行なった。
県土整備部所管事業における公共事業事後評価の報告について
5.審議結果
- 県土整備部所管事業における公共事業再評価の審議結果について
次の事業については、評価の内容及び方針は適当である。
1.道路事業:国道447号真幸バイパス
- 農政水産部所管事業における公共事業事後評価(試行)の審議結果について
次の事業については、評価内容は適切であると認める。
1.基盤整備事業:百原地区
- その他
農政水産部公共事業事後評価実施要綱及び実施基準については、適切であると認める。
公共事業再評価の審議においては、平成28年度から一括審議を導入する。
- 県土整備部所管事業における公共事業事後評価の報告について
県土整備部所管の公共事業事後評価については、評価内容が適切であると認める。
ただし、街路事業の延岡西環状道路については、関連する工区が全て完成した時点で詳細審議を行う。
6.審議録
県土整備部所管事業における公共事業再評価について
(1)道路事業国道447号真幸バイパス(えびの市)
- 委員
宮崎県民にとっても鹿児島県民にとっても必要な道なのですが、調査費用が8億円も増えるのは、トンネルでは一般的なものなのですか。
- 県
トンネルの調査費用については、地質の状況やトンネルの延長によって金額が変わってきますが、これまでのトンネルの実績を参考に調査費用を決めています。ただ、今回は、その調査を進めていく中で、基準値を超える重金属が確認され、地質も非常に脆弱であったことから、ルートの見直しも含め5つのルートの地質調査を実施する必要が生じたことから、8億円増加したということであります。
- 委員
トンネルの工事費用についても15億円も増えているが、調査不足だったのではないですか。
- 県
一般的に県が施工しているトンネルは1メートル当たり約250万円程度で施工ができています。今回のトンネルは地質が悪いことは分かっていたため、1メートル当たり300万円程度と想定し、約57億円程度かかると考えておりましたが、その後の様々な調査の中で、私たちが考えていた以上に地質が脆弱であることが判明したことから、今回の計画では1メートル当たり400万円程度の約72億円と、約15億円程度増加したものであります。
- 委員
2年間の水質モニタリングを行うという話がありましたが、その後の検証などは、どこが主体となって行うのですか。
- 県
基本的には道路事業者のほうでモニタリングを実施していく予定です。
- 委員
B/Cについてですが、費用控除が0.69億円ありますが、これは何が該当するのですか。
- 県
これは道路整備を行わない場合の現道部の防災対策、法面対策にかかる費用を控除しています。
農政水産部所管事業における公共事業事後評価(試行)について
(1)基盤整備事業百原地区(都城市)
- 委員
事業を行なったことにより、作付面積は減ったが、結果として生産額は1.7倍ぐらいに増えており、当初の見込みとの違いについて、文書としてしっかり残すべきでは。また、農地を全て貸し付けるが生産額が増えたいうことは、借り手がいるという事であり、農業法人等への貸し付けをする予算の使い方をして、もっと作付も広げて生産効率も上げていくところも書いたらどうでしょうか。
- 県
農業はやっていく中で状況が変わり、計画どおりの作付がされることはまずあり得ません。整備された施設で生産額を上げていただいて、結果的には農家の方々に儲かっていただくというのが目的ですので、御意見を今後の評価等に利用させていただきます。
- 委員
アンケート結果で客土の必要性が56%ありましたが、それがどう言う理由で何ヘクタールかわからないということですが、そこまで調べられたらよかった気がしています。
- 県
最初にアンケートをその辺まで踏み込んで考えてとるべきだったというふうに反省はしており、この点も今後改めていきたいと思っています。
- 委員
アンケートの母数と回収率、回答率について、教えてください。
- 県
約100名に配布し、回収は約40名でした。
- 委員
収益を受けているのに100名に出して40名しか回答が無い訳ですよね。強制ではありませんけれども。納税者の立場から見て、もう少し協力をしてもらったほうがいいんじゃないですか。
- 県
本来であれば、受益者の300名に全員にお願いして、より多くの方にアンケートを出していただく工夫を今後させていただき、御指摘に応えるようにしていきたいと思います。
- 委員
私の田舎でも、放棄田や年をとって農業ができない人が増えている。農地の年1回の草刈りすらできないので、借り手制度がもっと充実するとありがたい面があるが、何か補助はないのですか。
- 県
現在、国が担い手への農地集積を10年後に80%まで上げるための農地中間管理事業があります。また、多面的支払いや中山間地域の直接支払いという形で、できるだけ耕作放棄地を減らす国からの補助金も出ており、県でも推進しています。
- 委員
前にも話をしましたが、補助事業ばかりの単独でするのではなくて、地元で生産されたものを地元で消費するための流通体制や道の駅とかをつくる気運を高めていくことが必要であり、地産地消みたいなものと連携しながら進めていただきたいと思います。
その他
(1)農政水産部公共事業事後評価実施要綱及び実施基準について
- 委員
改正後の実施基準「2事後評価の対象事業」としているが、そこは「及び実施時期」と文言を入れたほうがいいのではないですか。
- 県
わかりました。
- 委員
別表1(2(2)関係)の「かんがい排水事業」の事業完了の定義に「全線供用を」は「全線」じゃなくて、「全て」では。排水関係も「線」と考えるんですか。全線供用というと、すぐ道路をぱっとイメージする。
- 県
水路関係も道路と同様に考えます。
- 委員
それで構いません。
- 委員
事後評価実施基準の「3事後評価の実施」の「(3)複数の事業が一体となって」という部分は、どういうことを意味しているんですか。
- 県
例えば、A事業とB事業を関連して整備する場合、どっちかが先に終わっても、全体的な効果が説明できないため、全てが完了し効果が発現してから事後評価を行うことです。
(2)公共事業再評価の審議方法の変更について
- 委員
一括審議とする事業の中で、「委員会の総意で個別に審議が必要と判断した場合は、その限りではない」というのがあるんですが、それは3ページ目のフローチャートでいうと、どこでどういうことをたどることになるんでしょうか。
- 県
実施手順が、細かく表現できていないので、右下の「◇委員会で一括審議」というところから、矢印とただし書きを入れさせてもらいます。
- 委員
また不具合が出たときには、ここで検討して修正することにしましょう。
県土整備部所管事業における公共事業事後評価の報告について
(1)県土整備部事後評価審査結果の報告
- 委員
それぞれの道路については安全性も確保されたし、通行機能も向上しているようで、効果はあらわれているのではないかと。それから、海岸事業については、侵食が食いとめられておるのではないかというようなことで、成果は上がっているのではないかということだと思います。
- 各委員
「異議なし」
- 委員
事業中の中川原工区が完成した時点で延岡西環状道路が概成し、評価というか、本当の効果というのはこれでわかってくると思うので、それがわかる段階になったときに、ちゃんと事後評価にかけましょうということのようです。普通のほかの道路は、みんな細切れにぽつぽつですよね。これは環状線として完了するので、はっきり効果が見きわめられると思います。そういう意味で、延岡西環状道路を中川原工区完成後に詳細審議にかけることについては納得できると思います。
- 各委員
「異議なし」
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