「(仮称)串間市いちき風力発電事業」の環境影響評価方法書(再提出)に対する知事意見について
宮崎県内で計画されている風力発電事業の環境影響評価(環境アセスメント)について、事業者が作成した環境影響評価方法書(再提出)の審査を行い、令和6年8月15日付けで環境の保全の見地からの知事意見を通知しました。
1事業概要
- 事業者:シン・エナジー株式会社
- 事業の種類:陸上風力発電所の新設
- 事業の規模:総出力最大30,000kW(単機最大出力6,100kWの風力発電機を7基程度設置)
- 対象事業実施区域:宮崎県串間市及び日南市
環境影響評価手続の流れについては、【参考】環境影響評価手続の流れ(PDF:108KB)を御参照ください。
発電所に係る環境影響評価手続のフロー図については【参考】発電所アセスフロー図(PDF:256KB)を御参照ください。
2知事意見の概要
知事意見の作成は、宮崎県環境影響評価専門委員会(令和6年7月22日開催)への諮問と答申、日南市長及び串間市長への意見照会を経て行いました。
- 環境影響評価の実施に当たっては、関係法令等を遵守するとともに、地域住民等の意見には十分に配慮すること。
- 近隣の風力発電事業との累積的な影響を考慮すること。
- 準備書の作成に当たっては、事後調査の方法や事業終了後のリプレース又は廃棄計画等について検討すること。
- 近隣住民の生活環境悪化防止のため、騒音及び超低周波音には特に留意し、計測データの公開等、情報の透明性を確保すること。
- 雨水排水対策(濁水)に関しては、近年の局所集中的な降雨傾向を踏まえた工事時期の選定等を検討すること。
- 風力発電機の設置については、鳥獣への影響を回避又は極力低減するとともに、希少動植物の生息地を調査し、配置を慎重に検討すること。
- 事業実施に当たっては、工事期間を含めた崩落、地滑り及びそれに伴う風力発電機の倒壊が生じないよう十分注意すること。
詳細は知事意見全文(PDF:146KB)を御参照ください。