「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録に関する知事コメントについて

知事コメント

我が国が提案していた「伝統的酒造り」について、国内23例目となるユネスコ無形文化遺産への登録が決定しました。本県が出荷量日本一を誇る焼酎や日本酒をつくる技術が、いわば世界の「宝」として評価されたことについて、大変誇らしく、うれしく思います。

伝統的酒造りは、近代科学が成立・普及する以前の時代から、杜氏（とうじ）や蔵人（くらびと）等が経験に基づき築き上げてきたこうじ菌を用いた酒造りの技術であり、長い歴史を経て日本各地の自然の特徴や気候風土を反映する形で発展を遂げてきました。

長きにわたり、このような世界的評価を受ける伝統的な技術により焼酎や日本酒などの酒造りに携わってこられた皆様に、深く敬意を表し、お祝い申し上げます。これらのお酒は、私たち日本人の慣習、儀式、祭礼行事に深く根差し、暮らしを豊かに彩ってまいりました。

ユネスコ無形文化遺産登録を契機に、歴史的かつ文化的価値を有する「伝統的酒造り」に関する興味関心がさらに高まることを期待するとともに、本県が誇る焼酎や日本酒が、より一層、世界中の皆様に愛されるお酒となるよう応援してまいります。