報道発表日:2024年2月22日更新日:2024年2月22日
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県教育委員会では、宮崎県文化財保護審議会(石川千佳子会長)の答申(令和6年1月24日付)を受けて、2月の定例教育委員会において、史跡の新規指定1件を決定しました。詳細は以下及び関連資料のとおりです。
本日の公報告示により指定となり、指定後の県指定文化財の合計は226件(うち県指定史跡106件)になります。
「小松石塔群」
(所有者:小松地区所在地:門川町)
小松石塔群は、門川町大字川内に所在する中世に成立した日蓮宗定善寺末寺の小松寺に係る石塔群である。
小松石塔群には県下最大級の五輪塔や室町時代の板碑など五輪塔528件、板碑20件が確認されている。
石塔群の構成は五輪塔と板碑の塔形に限定され、「妙法蓮華経」や髭題目の銘文をもつ板碑など、日蓮宗の影響下にあった室町期以降の石塔群の特徴がみられ、確認できる紀年銘では、応永2(1395)年銘が最も古く、天文2(1533)年銘が最も新しい。
また、小松石塔群では、中世石塔群に特徴的な川原石による敷石や、「穴ほげ石」とよばれる信仰形態を示す遺物の散在がみられるなど、中世石塔群の形態を良好に残している。
このように小松石塔群は、本県の歴史を正しく理解するために欠くことができない学術上の価値を有する遺跡である。
門川町教育委員会教育課社会教育係(電話0982-63-1140(内線2261))