報道発表日:2024年8月15日更新日:2024年8月15日
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ヘルパンギーナが流行警報レベル開始基準値(定点あたり報告数6)に達したことによる注意喚起
令和6年第32週(8月5日~11日)の小児科定点医療機関(注1)からの報告数は216例(定点あたり6.0)となり、前週の報告数171例(定点あたり4.75)と比較して約1.3倍に増加し、流行警報レベル開始基準値(注2)である6に達しました。
(注1)県内の小児科定点医療機関数:36医療機関
(注2)流行警報レベル開始基準値:国立感染症情報センターが過去の患者発生状況を基に定めた基準値。ヘルパンギーナの開始基準値は県全体の定点あたり報告数が「6」に達したとき、終息基準値は「2」未満になるまで。
ヘルパンギーナは、5月頃から夏季にかけて、乳幼児を中心に流行する急性のウイルス性咽頭炎で、いわゆる「夏かぜ」の代表的疾患です。
発熱と口腔内の水疱・潰瘍が主な症状です。
突然の38度以上の発熱に続いて咽頭痛が出現し、口腔内に小さな水疱が現れます。水疱が破れた後は潰瘍を形成して痛みを伴います。
発熱は2~4日間程度で解熱し、やや遅れて水疱や潰瘍も消失します。
ほとんどは予後良好ですが、発熱時の熱性けいれんや、口腔内の水疱による拒食・脱水に注意が必要です。
治療は対症療法のみとなります。
安静と十分な水分補給のほか、場合によって解熱薬の使用が行われます。
所属:薬務感染症対策課 担当者名:川平、日高、今村、山下
電話:0985-44-2620
ファクス:0985-26-7336