掲載開始日:2022年2月21日更新日:2022年2月21日
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「第35回国民文化祭・みやざき2020、第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」は、新型コロナウイルスの影響により、当初の予定から1年延期し、令和3年7月3日から10月17日までの107日間にわたって開催しました。
天皇皇后両陛下にオンラインでの御臨席を賜り開催した開会式では、宮崎ゆかりのアーティストらが出演し、大会テーマ「山の幸海の幸いざ神話の源流へ」の世界観をダンスや伝統芸能などを織り交ぜダイナミックに表現したステージをお届けしました。
大会を締めくくる閉会式では、将来を担う若者が中心となって、神武天皇のお船出伝説をモチーフとしたパフォーマンスを披露し、未来に向けて「みやざきの文化のお船出」を発信するとともに、次期開催の和歌山県へ国民文化祭大会旗を引き継ぎ閉幕しました。
当初開催を予定していた令和2年度は、「さきがけプログラム」として34事業を実施し本大会へ向け機運醸成を図り、令和3年度の本大会では新型コロナウイルス感染拡大の影響により、一部の事業が延期や中止となりましたが、運営方法の見直しやオンラインの活用など最大限の工夫をしながら110事業を実施しました。
大会期間中は「さきがけプログラム」を含め、県内外から約56万人の方々が宮崎の文化の魅力を県内外へ広く発信する機会となりました。
第35回国民文化祭・みやざき2020
第20回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会
「山の幸海の幸いざ神話の源流へ」
宮崎県では神代の昔から豊かな山と海を、そこから育まれるいのちをいただいてまいりました。また、そのことに対する感謝の心が様々な文化として芽吹き、これまで脈々と継承されてきております。このような素晴らしい宮崎に来てもらい、宮崎の魅力を体感してもらいたいとのメッセージが込められています。
1.「神話の源流みやざき」の探究
はじまりを知り、継承、熟成されたみやざきの宝を堪能する
2.すべての県民が参画し、若い世代が輝く
すべての県民が大会へ参画するとともに、一体となったもてなしを行い、次代の文化活動を担う若者が躍動し地域の元気を牽引する
3.新しい出会いから始まる文化の創造
歴史を紡いだ本県の多種多様な民俗芸能や伝統行事、文化事業を再認識・継承・発展させるとともに、地域や世代、ジャンルを超えた全国的な文化交流により新たな文化を創造する
4.共に生きる共に感じる文化で紡ぐ共生社会
障がいのある人もない人も互いに人格と個性を尊重し合う共生社会を実現するとともに、新しいボーダレスな芸術文化を創造する
5.「ひなた」に育まれた食と暮らしそして世界へ
日本のひなた宮崎県の豊かな自然が育んだ農山漁村文化と食文化を全国へ、世界へと羽ばたかせる
2021年(令和3年)7月3日(土曜日)~10月17日(日曜日)【107日間】
文化庁、厚生労働省、宮崎県、宮崎県教育委員会、市町村、市町村教育委員会、
第35回国民文化祭宮崎県実行委員会、第20回全国障害者芸術・文化祭実行委員会、
市町村実行委員会、文化関係団体等
県内全26市町村
382点の応募の中から、宮崎市在住のかわぐちまいさん(アマチュアイラストレーター)の作品をロゴマークに決定しました。
人と人が繋がり手を取り合って文化が生まれていくというイメージを、水引をモチーフにデザインしています。太古から受け継がれてきた日本文化の素晴らしさを再認識し、新たな文化や価値観が生まれていくことを表現しています。
県のシンボルキャラクターとして、親しまれている「みやざき犬」がマスコットキャラクターです。平成30年度に募集した「文化とみやざき犬イラスト」の入賞作品及び特別賞作品のうち、5点を「国文祭・芸文祭バージョンのみやざき犬」としてアレンジしました。
(左から「音楽祭ひぃくん」「神話むぅちゃん」「牧水かぁくん」「マンゴーむぅちゃん」「冷や汁かぁくん)
神楽の舞台でめぐらせる「彫り物(えりもの)」を中心にして、山から海へと流れる大河のように神楽をはじめ様々な文化が、悠久の時間をかけて伝承されてきた宮崎をデザインしています。神楽面や鳥居のイラストとともに、国文祭・芸文祭で開催されるイベントもイラストで表現されています。
表面
裏面
2人組音楽ユニット「アルケミスト」(ボーカルのこんやしょうたろうさん(写真左)は本県出身)に、子どもから大人まで親しみやすいメロディーで、宮崎らしい温かで爽やかな曲を制作していただきました。
アルケミスト(こんやしょうたろうさん(左)、井尻慶太さん(右))
イメージソングは、以下のことを順守して楽しくご活用ください。
芸文祭の全国連携事業として制作した不死鳥(フェニックス)デザイン及び羽根のぬりえ作品の著作権等一切の権利は、宮崎県に帰属します。報道機関が報道目的に利用する場合又は個人が私的に利用する場合のみ御利用いただけます。詳細は、次ページを御覧ください。
宮崎県がこれまでの暮らしや営みの中で育んできた4つの文化(「記紀・神話・神楽」、「宮崎
国際音楽祭」、「若山牧水」、「宮崎の食文化」)に焦点(フォーカス)を当てたプログラム
様々な団体等と連携し、多くの県民が楽しみながら地域の文化に触れられるプログラム
障がいのある人もない人も共に楽しむ芸術文化プログラム(「YouTube再生リスト」外部サイトへリンク)
県内の市町村が文化団体等と連携し、それぞれの地域で行われてきた文化活動を発信し、特色を生かした文化を身近に感じることのできるプログラム
令和3年度の本大会に先駆けて実施したプログラム
大会の趣旨に賛同する文化団体等が実施する文化事業で、機運醸成を図るため相互に広報協力を行うプログラム
(単位:人)
|
来場者・ 観覧者数 |
スタッフ数 |
ボランティア数 |
出演者・ 出展者数 |
合計 |
---|---|---|---|---|---|
県主催事業 |
50,730 |
1,779 |
143 |
1,706 |
54,358 |
県主催事業 |
7,254 |
165 |
211 |
1,474 |
9,104 |
市町村事業 |
267,213 |
2,684 |
1,226 |
9,722 |
280,845 |
さきがけプログラム |
21,698 |
1,297 |
281 |
1,526 |
24,802 |
関連事業 |
180,775 |
2,284 |
571 |
4,626 |
188,256 |
広報サポーター |
ー |
ー |
3,060 |
ー |
3,060 |
合計 |
527,670 |
8,209 |
5,492 |
19,054 |
560,425 |
1.宮崎の文化資源の再発見
日向神話や神楽に代表される県内の文化に目を向けたプログラムが企画され、多くの県民が郷土の魅力に気づく契機となった。
2.地域や各種団体等との連携強化
大会を一律に中止としなかったことで、文化団体の主催者で何ができるかを考え、実施するまでの過程を通じて、連帯感がうまれた。
3.障がいのある人もない人も共に楽しむ文化活動の推進
舞台の演者が手話で概要通訳を行うなど、障がい者向けに新たな鑑賞方法を工夫・実践したことで、障がい者の鑑賞の幅が広がったほか、芸文祭にボランティアやスタッフとして関わる中で、障がい者芸術の魅力に気づき、触れるきっかけがうまれた。
4.新たな文化活動の創出
神楽と電子音楽のコラボレーションなど異分野の文化の融合により、新しい文化の創造やこれまで関心の無かった層へのアプローチ、新しい鑑賞の提案ができた。
5.オンライン等を活用した新たな手法による文化の発信
オンラインやYouTubeでの大会プログラムの発信を行い、地域を超えて若い世代の方にも、文化に親しむ機会をつくることができた。
各プログラムの開催状況や広報の取組など、大会の実施状況をまとめた公式記録を作成しました。
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総合政策部みやざき文化振興課
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
電話:0985-26-7117