トップ > くらし・健康・福祉 > 保健・健康づくり > 感染症対策 > 宮崎県感染症発生動向調査委員会 > 令和5年度宮崎県感染症発生動向調査委員会の概要について
掲載開始日:2024年5月17日更新日:2024年5月17日
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令和6年2月6日(火曜日)午後7時から午後8時まで
県庁防災庁舎5階防51号室
三宅和昭委員、金子政時委員、中村彰伸委員
宮崎泰可委員、吉住秀之委員、松岡均委員、伊井敏彦委員、眞柴晃一委員
西田敏秀委員、藤﨑淳一郎委員
感染症対策課課長、感染症対策課課長補佐
感染症対策課副主幹、感染症対策課感染症対策担当
衛生環境研究所微生物部部長、衛生環境研究所企画管理課担当、衛生環境研究所微生物部担当
議事について、事務局からの説明後、各委員からの質疑及び意見交換を実施した。
事務局→当初はH3N2(香港)が多かったが、H1のパンデミックも出てきており、また直近ではビクトリア系統が出てきている。当所ではリアルタイムPCRではA型全般、Bのビクトリア系統と山形系統を調べる体制としている。
事務局→中央保健所管内は小児科定点が1つのみであり、その医療機関での補足率が高い可能性がある。集団発生があった場合は保健所が必ず指導対応する。
事務局→疫学調査の結果、約2割は感染源との接触環境が不明。残り8割は農作業や林業等感染の機会となった可能性のある行動歴が確認されている。
委員→宮崎県は農業人口が多く、その点も発生が多い理由と関係があるのでは。SFTS保有ダニが多いこと、検査件数が多く捕捉率が高いことも宮崎県の発生件数が多い要因ではないか。
事務局→悪くなる。ネコでは致死率が6-7割、イヌでは10~15%程度とされている。
委員→ネコでは消化器症状が多く、イヌは比較的元気なケースが多い。ペットでのSFTSの発生分布は北部まで広がっている。感染者の職業は無職が多い。山菜採りや家庭菜園の機会があるからと思われる。
委員→ダニからヒトが多いと思われるが、宮崎県でも1例、体液感染を疑わせる事例があった。
事務局→衛生環境研究所で調べた調査では抗体保有率が高くなかった。ただし抗体検査の感度が高くないことも影響している可能性がある。
事務局→ネコについては確定数が多くはない。農業等での感染機会が多数であり、そういった方々への啓発が最も重要。
事務局→KawasakiとKurokiが多い。Gilliamは出てこない。
事務局→KawasakiとGilliamは免疫学的にクロスするため、いずれかの抗体が高ければもう片方も上昇する可能性がある。KurokiとKatoも同様。当所で過去に研究した結果では、約1,500頭のツツガムシを調べて、1件だけ陽性だった。統計的には0.02~0.03%の抗体保有率ではないかと考えられている。ただしこれは県西部のみを調べた結果であり、県全体の結果は持ち合わせていない。
事務局→当所で調べている中では、分布に違いがあるという明確なデータは無い。
事務局→詳細は不明。匿名情報のため、詳細は入手できない。
事務局→令和5年7月に集計した、梅毒患者のHIV検査状況について、県内医療機関に周知し、HIV合併検査の実施を依頼している。妊婦の感染も重要であるため、妊婦健診を行う市町村にも周知していきたい。
事務局→令和5年度は繁華街での周知活動やSNS啓発に力を入れ取り組んでいる。
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福祉保健部薬務感染症対策課感染症対策担当
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