平成30年度第3回宮崎県公共事業評価委員会審議録
1.開催日
平成30年12月25日(火曜日)
2.場所
婦人会館3階大会議室「さくら」
3.出席者
- 委員
- 委員長:谷口義信
- 委員:稲垣仁根
- 委員:緒方哲也
- 委員:柴田志摩子
- 委員:嶋本寛
- 委員:平奈緒美
- 委員:谷口由美繪
- 委員:鳥山純代
- 委員:村上啓介
- 執行部局
- 事務局
4.審議事業
県土整備部所管事業における公共事業事前評価について
県土整備部所管事業における公共事業再評価について
(対象理由)
- 事業採択前の準備・計画段階にある公共事業で5年を経過する事業
- 事業採択後10年を経過する公共事業
- 事業採択後5年を経過する時点で着工できないことが明らかな公共事業
- 再評価実施後5年(下水道事業にあっては10年)を経過する公共事業
- 1.から4.項の規定にかかわらず、国の対象要件が示された国庫補助事業で、再評価を実施する必要があると認める公共事業
- 社会経済情勢の変化等により再評価を実施する必要があると認める公共事業
5.審議結果
県土整備部所管事業における公共事業事前評価の審議結果について、次の事業については、評価の内容及び方針は適当である。
- 道路事業国道388号松瀬工区
県土整備部所管事業における公共事業再評価の審議結果について、次の事業については、評価の内容及び方針は適当である。
- 一級河川五ヶ瀬川水系北川(下流)
- 二級河川耳川水系耳川
6.審議録
県土整備部公共事業事前評価
(1)道路事業国道388号松瀬工区(門川町)
- 委員
工事期間中の落石等の対策はどうするのか。
- 県
工事期間は、防護柵等を立てたり、通行車両に危険が及ばないように安全対策を実施していきたいと思います。
- 委員
山の斜面が急で、雨が降ると落石等の心配があるが対策等は行うのか。
- 県
落石対策を含め、法面の対策を実施いたします。
- 委員
整備計画の流れはどうか。
- 県
来年度から、測量・設計を実施し、その成果を基に用地買収等を推進してまいります。その後に、工事に着手し、8カ年をかけまして完成を目指して参ります。
- 委員
地すべり地形のような危険な箇所を通るような道路法線になっていないか。
- 県
危険な箇所や地形の可能性をや急峻な地形等を考慮し、経済的で安全性の高い道路整備計画としております。
- 委員
危険箇所をあらかじめ現地踏査しているのか。災害の前兆のようなものは確認できたのか。
- 県
現地踏査は、平成30年4月から9月にかけて実施しております。その結果、地表面の動き等は見られず、前兆となる動きは確認できておりません。
- 委員
以前防災点検を実施していると思いますが、その時の結果を参考にしているのか。
- 県
防災点検で作成した防災点検カルテを参考にして道路計画を行なっております。
- 委員
本案件の事業着手を了承する。
県土整備部公共事業再評価
<一括審議>
1.河川事業一級河川五ヶ瀬川水系北川(下流)(延岡市)
<個別審議>
2.河川事業二級河川耳川水系耳川(日向市)
- 委員
耳川河口右岸の立縫地区にクジラのしっぽのようなモニュメントがあるが、今回の事業で設置したものなのか。また、なぜクジラなのか教えてもらいたい。
- 県
モニュメントは、子供等が護岸の天端を歩いて転落する恐れがあるので、進入防止の柵的な役割で設置している。クジラは神武天皇がクジラ漁を美々津から出港してされたという伝承をモチーフにしてデザインしている。
- 委員
事業期間が6年間延伸になる理由が用地取得が難航したためとのことであるが、具体的には何が難しかったのか。
- 県
2地区において、相続問題や補償物件の所有権争いがあり、その解決に多大な期間を要した。現在は、解決し工事の目処がたったことから、平成37年度の完成を予定している。
- 委員
耳川河口部は嵩上げするとのことだが、津波の高さは大丈夫なのか。
- 県
堤防の高さと津波の高さを比較すると、レベル1であれば津波の高さの方が低いので、堤防を越えることはない。ただ、レベル2の最大級の津波だと越えるので、早めの避難が重要である。
- 委員
福瀬大橋は、架け替える予定とのことだが、山林の利用価値を上げるために木材を搬出できるようトラックが通れるような幅にはできないのか。
- 県
福瀬大橋は、地区につながる唯一の橋で、基本的に生活道として地域の方が利用している橋である。幅員については、管理者である日向市との協議の結果、5m程度の現況幅員での架け替えを予定している。
- 委員
自然環境の保全のため、河畔林はできるだけ残すとあるが、竹林だけは排除して欲しい。竹は厄介である。
- 県
竹については、築堤工事の中で伐採し、他のものは極力残していく努力をしたい。
- 委員
白浜地区は川が蛇行しており、築堤をすれば、流木が堰上げして引っかかるので、災害が非常に起こりやすくなるのではないか。流木災害の軽減のため、氾濫源として遊水池とすれば、スリットダム等の構造物をつくるよりはいいのではないか。
- 県
白浜地区の築堤予定地の背後は、民地であり、地元の方でへべすの生産拠点としたいという計画がある。耳川や五十鈴川の河道掘削等で出てくる土砂の土捨て場として活用できないかも含めて土地利用について、総合的に検討していきたい。
- 委員
耳川については、継続で了承する。
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