平成25年度第3回知事とのふれあいフォーラム
第3回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)
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≪内容≫
開催日時等
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開催日
- 平成25年8月7日(水曜)午後1時30分から午後3時まで
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場所
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小林市養護老人ホーム慈敬園地域交流スペース
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参加者
- 小林市の皆さん27名
- 知事
ふれあいフォーラムの内容
知事挨拶
- 参加者の皆様には大変ご多用のところお集まりいただき、貴重な時間をいただいたことに感謝。
- 今日は県道宮崎須木線を通ってきた。今年度から一部待避所のような車がすれ違えるスペースを作ろうと、まずは出来ることからやっていく。綾の大吊橋も改装され、非常に多くの方が来ている。その方々が須木、小林に足を延ばしていただく回遊ルートが出来ればすばらしい。ただ一方で、国定公園、綾のエコパークに指定され、非常に貴重な照葉樹林もある。そのような自然保護との兼ね合いで道路をどういうふうに考えていくのか、非常に重要な課題だと思う。
- 県は今、フードビジネスに取り組んでいる。今回、雇用の維持ということで厚生労働省からの補助金を得ることができた。この補助事業を認められた11道府県の中で事業規模は本県が一番大きい。
須木の栗にしても宮崎牛にしてもすばらしいものは幾らでもある。それをいかに生かして、地域の裾野の広い産業に結びつけていくかが非常に重要な課題であり、本県が他県と比べてもっとやる余地のあるところではないかと考える。
- この地域の明るい話題と言えばチョウザメ。県全体としてもチョウザメの養殖は日本一になっており、いよいよこの秋・冬にキャビアが出て行く。県外の方にこれを言うと非常に反応がある。チョウザメ、キャビアは珍しいだけに非常に注目度が高い。これをいかに生かしていくかが、宮崎のフードビジネスにとって非常に大きく、また発信力にもつながっていく。
- また、北きりしま田舎物語推進協議会が修学旅行、教育旅行で関西から400人ほど受け入れられたことは楽しみだと思った。修学旅行は経済効果、将来に向けての効果も大きいということで、何とかしていきたいという思いがあった中で、この北きりしま田舎物語推進協議会が中心になって道を開いていただいたのは、非常に大きなことだと思っている。
- 今日はぜひ皆様からいろいろなご意見なりご質問をいただきながら、実りある時間になればと思っている。
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フォーラムの様子
県政や地域の課題等について活発な意見交換が行われました。
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主な意見等
- JR吉都線への観光列車誘致について
今年10月に吉都線全線開業100周年を迎える。吉都線の活性化に向けて市民一丸となって取り組んでいるが、生活列車としての活用のみでは活性化は難しいので、観光列車を誘致したい。吉都線だけでなく日豊線と肥薩線を結んだ線で、霧島ジオパークを中心に面的な展開で観光客を呼び込みたい。吉都線について、また、鉄道事業について県の考えを伺いたい。
- たばこの廃作問題、畜産新生について
農業が危機的状況である。特にたばこの廃作問題。また、アベノミクスによる円安の影響で施設園芸が窮地に陥っている。さらに畜産については口蹄疫が発生していない小林では新生が進みにくい。農畜産業に対する知事の考え方を伺いたい。
- 宮崎県道・熊本県道中河間多良木線について
宮崎県道・熊本県道中河間多良木線について、宮崎側は整備済みであるが多良木側に未改良区間がある。整備をお願いしている県道宮崎・須木線(26号)と結ぶことで産業や観光の交易ルートとして活用できる。国と熊本県に対し早期整備の申し入れをお願いしたい。
- 介護保険制度の見直しについて
介護保険制度の見直しについて、要支援1と2が保険給付から除外されることを現場では心配している。知事の考えを伺いたい。
- スポーツ施設の充実と指導者の確保について
国体での成績が低迷しており、スポーツ施設の充実と指導者の確保をお願いしたい。地域での施設充実を図るためには県から助成が必要である。また、宮崎国体に合わせて大量採用した体育教諭も定年を迎えるため、今後の指導者の採用を教育委員会と検討願いたい。さらに、各自治体にも指導者を採用いただき、地域で地域の子ども達に指導できる体制づくりをお願いしたい。
- チョウザメ魚肉販売に対する県の協力、中心街活性化について
(1)昭和58年から研究をしているチョウザメにようやくめどが立った。キャビアの販売拡大を目指す県の組合には予算もついた。魚肉販売の拡大にも協力いただきたい。
(2)スーパー江南が閉店した。我々も中心街活性化に努力するが、県からの指導もお願いしたい。
- 美術館、展示スペースの設置について
市文化連盟50周年記念式典の貴嶋先生の講演の中で、小林・西諸県地域には美術の常設会場がないとの話があった。美術館や展示スペースの設置に県から助成いただけないか。
- バリアフリー、障がい者の就労について
(1)バリアフリーについて、道路整備は道路と歩道を別々に実施するのではなく一体として整備してもらいたい。道路整備行政を見直すべきではないか。また、身体障がい者用トイレについて、整備はされているが健常者の考えで整備されているのではないか。広さなど障がい者団体の意見を取り入れた整備をお願いしたい。
(2)授産施設等での障がい者の就労賃金は日当500~700円程度である。福祉的就労に対する特別手当等を要望する。施設を良くすることに目が行きすぎている。障がい者が働くということにも目を向けてもらいたい。
- 県産材の見える化、山林の管理体制について
(1)宮崎は22年連続スギ生産日本一であるが、そのことを実感できない。目に見えるところに木材を使ってほしい。
(2)経営計画を策定する中で、所有者から山はいらないという意見が多い。将来的には行政が山を購入し管理していかないと荒廃するだけである。長期的視点で行政が管理する体制づくりをお願いしたい。
- 自主財源を高めるための方策、地域振興の成功事例の紹介について
(1)地方分権の時代であり自主財源の確保は重要であるが、自主財源を高めるための県の方策を伺いたい。
(2)地域づくりについて、地域で地域を高めるための努力をしているが、良いアイディアがない。地域自体が努力して成果を上げている取組事例などを広報紙で紹介してもらいたい。
- 県道26号線の改良、コスモス牧場への支援、小林商業高校跡地の払い下げについて
(1)県道26号について、全線2車線化は難しくても1.5車線化はお願いしたい。須木の観光を広域的に展開するには改良工事は大切であり、本格着工をお願いしたい。
(2)コスモス牧場は市民にとっては愛着のある大切な施設である。再開に向けて県の支援をお願いしたい。
(3)小林商業高校跡地の市への払い下げについても配慮願いたい。
- 商店街活性化への支援、道路占用料の減免について
(1)各商店街が連合会として取り組んでいるが、商店街に住んでいる自分自身が買い物難民となっている。活性化への努力はしているが、県にもサポートをお願いしたい。
(2)商店街のアーケードを取り除きオーニングテントを設置した。アーケードは道路占用料の減免を受けることができたが、オーニングテントは減免を受けることができない。少しでも減免できないか。
- 公共工事の入札制度、災害時の代替道路としての県道26号整備について
(1)7月からの指名競争入札の再開には感謝しているが、建設業はまだまだ厳しい。地元企業が落札できる入札制度の実施へさらにお願いしたい。
(2)県道26号は観光面での活用もあるが、生活道路、災害時の代替道路として防災上でも重要である。整備促進をお願いする。
- 農家民泊・農業体験の取組み、県の支援について
農家民泊・農業体験などの活動は、農家の規模に関係なく高齢世帯でも受入れ可能であり、年金暮らしの方々の収入源にもなっている。小林だけでなく県全体の農林水産業地で展開していけるとよい。また、年々県外からの受け入れ件数も増えているが、県内の子ども達を県内で受け入れる事業を実施できないか。さらに、事業拡大に向けては事務局体制の整備が必要である。市には協力いただいているが県からのバックアップもお願いしたい。
- 小林市に期待すること、今後の県政ビジョンについて
県の中での小林市に期待すること、小林市の役割などを伺いたい。また、今後の県政のビジョンを伺いたい。
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知事総括
- 本当に幅広く、小林のあり方、県のあり方まで大局的な色んなご意見をいただき感謝。限られた財源の中で大事なのは、みんなが知恵を出し合っていくこと。みんなの思いを一つに結集していくことではないかと思っている。今後ともこういう形で色んな対話を行いながら、宮崎の元気、発展、そして小林市の発展に結びつけるよう努力をして参りたい。今後とも叱咤激励を賜ればと思っている。重ねて貴重なお時間をいただいたことに感謝申し上げる。