掲載開始日:2021年4月5日更新日:2023年8月25日
ここから本文です。
景気動向指数は、多くの経済指標の中から景気に敏感な指標を選定し、採用系列の変化方向を合成することにより、景気の局面(上昇局面、下降局面)を把握することを目的に作成しています。
景気動向指数には、景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3本の指数があります。
一致指数が数か月以上ほぼ連続して50を上回っている時は、景気が上昇局面にあり、下回っている時は下降局面にあると判断します(注)が、値そのものの大きさは、景気変動の大きさや振幅を示すものではありません。また、先行指数は、一般的に一致指数に数か月先行することから、景気の動きを予測し、遅行指数は、一致指数に数か月遅行することから、景気の転換点や局面の確認に利用されます。
(注意)景気の山谷を判定するにはブライボッシャン法によるヒストリカルDIの算定を行います。
採用系列の各月の値を3か月前の値と比較して、増加した時には+(プラス)を、保合の時には0(保合)を、減少した時には-(マイナス)としています(逆サイクルの系列は、増加した時を-、減少した時を+としています。)。
その上で、先行、一致、遅行の各系列群ごとに、採用系列数に占める拡張系列数(+の数)の割合を求めています(保合(0)の場合は0.5として拡張系列に数えています)。
景気動向指数=拡張系列数(プラス系列数+(保合系列数×0.5))÷採用系列数×100(%)
宮崎県景気動向指数を作成する際に独自に季節調整を行なっている指標は、次のとおりです。
先行系列新車登録台数(乗用車)、新設住宅着工戸数、ホテル・旅館宿泊客数
一致系列全業種業況DI、百貨店・スーパー販売額(実質)、輸入通関実績(実質)、所定外労働時間数(製造業30人以上)
季節調整は米国センサス局の開発したX-12-ARIMAを適用しています。系列ごとに適切なオプションを採っていますので、選択したオプションについては、それぞれの系列ごとに異なります。
なお、本県独自に季節調整を行なっている指標においては、季節調整済値の安定性確保の観点から、X12-ARIMAによる季節調整替えの頻度は、年1回としています。
景気動向指数(CI=CompositeIndexes)とは、多くの経済指標の中から選定した景気に敏感な指標の量的な動きを合成することにより、景気変動の大きさやテンポ(量感)を把握することを目的に作成しています。
景気動向指数には、景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、遅れて動く遅行指数の3本の指数があります。
CIでは一般に、一致指数が上昇しているときが景気の拡張局面、低下しているときが後退局面であり、一致系列の山・谷の近傍に景気の山・谷が存在すると考えられます。また、CIは景気局面を2局面に分割するものではなく、変化の大きさが景気の拡大又は後退のテンポを表しており、その時々の景気の量感を観察することができます。
ただし、採用指標の変化率を合成した指標であるため、個別の採用指標の変化が全体に大きく影響を与える可能性があり、また、月々のCIの動きには当月の不規則な動きも含まれることから、DIと相互補完しながら利用することが望まれます。
(注意)景気の山谷を判定するにはブライボッシャン法によるヒストリカルDIの算定を行います。
まず、個別の採用指標の量的な変動を求めます。
次に、各指標には月々の量的な変動に大きな違いがあるため、一定の統計的手法で調整した後、先行・一致・遅行の3系列ごとに合成します。
本県では、CIの採用指標についてはDIと同じ採用指標を使用しています。
作成方法の詳細については、内閣府経済社会総合研究所のホームページ(外部サイトへリンク)を御覧ください。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
総合政策部統計調査課
〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号
電話:0985-26-7042
ファクス:0985-29-0534
メールアドレス:tokeichosa@pref.miyazaki.lg.jp