東九州メディカルバレー構想10年の取組（宮崎県の事例紹介）

構想策定10年を迎えました（令和2年10月25日）

2010年10月に本県と大分県が共同で策定した「東九州メディカルバレー構想」が、策定から10周年の節目を迎えました。構想策定の翌年には、「東九州メディカルバレー構想特区」として国より地域活性化総合特別区域の指定を受けるとともに、宮崎県の総合計画においても、医療機器関連産業を成長産業と位置づけ、重点的に取組を進めてまいりました。

今後も、産学官が連携した医療関連機器分野の育成加速化や更なる参入・集積等により、「東九州メディカルバレー構想」の柱である四つの拠点づくりを推進し、本県産業の一層の発展につなげるとともに、医療分野でアジアに貢献する地域を目指してまいります。

～東九州メディカルバレー構想～

宮崎県から大分県に広がる東九州地域には、血液や血管に関する医療機器及び関連部材を製造する企業が多数立地しており、国内でも有数の医療機器産業の生産・開発拠点となっています。血液や血管に関する医療を中心に、産学官が連携を深め、医療機器産業の一層の集積と地域経済への波及、更にはこの産業集積を活かした地域活性化と、医療の分野でアジアに貢献する地域を目指し、2010年10月に「東九州メディカルバレー構想」を策定しました。

地域活性化総合特区

2011年12月には「東九州メディカルバレー構想特区」として国より地域活性化総合特別区域に指定されました。宮崎県・大分県両県では国の指定を生かしながら、東九州地域でこれまで培われたものづくりの技術基盤などを活用し、「研究開発の拠点」、「医療技術人材育成の拠点」、「血液・血管に関する医療拠点」、「医療機器産業の拠点」の四つの拠点づくりを目指し、産業集積に向けた取組が進められています。

2018年3月には国から「地域活性化総合特別区域計画」の再認定を受け、医療機器のみならず今後成長が見込まれる介護・福祉機器分野を含めた形で取組が進められています。

四つの拠点づくり

東九州地域の特色である血液や血管に関する医療機器産業を活かして、血液や血管に関する医療に留まらず、他の医療分野に関連する医療機器も含めた幅広い医療産業の集積を図り、東九州地域の活性化とアジアへの貢献を目指して、四つの拠点づくりを推進します。

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構想10年の取組事例紹介

大学と医療機器メーカーによる最先端研究

東九州における医療技術のアジアへの波及

県内ものづくり企業による新たな医療関連機器の開発

その他の成果

講演会・セミナーの開催

医療機器産業参入を目指す会員企業への支援を目的に、医療関連の講演会・セミナーの開催、医療現場ニーズの提供、医療現場の見学会等を実施しています。講演会等には県内外から多数の関係者が参加しており、産学官交流の重要な場となっています。

展示会・商談会の出展支援

医療機器関連の展示会に東九州メディカルバレーのブースを設け、会員企業の出展支援を行なっています。また、商談会のマッチング支援も行なっています。

医療機器製造業・製造販売業の取得

医療機器に該当する部材等を製造するには業許可が必要です。宮崎県において、医療機器産業に県内企業が新規参入し、医療機器製造業許可や医療機器製造販売業許可を取得しています。

• 新規医療機器製造業登録：10社
• 新規医療機器製造販売業許可：3社

宮崎県医療機器産業研究会会員企業の増加

設立時、28社であった宮崎県医療機器産業研究会の会員企業数は101社に増加し、18支援機関を含めると、会員数は119企業・団体に増加しました。（令和2年11月時点）

イベント情報

東九州メディカルバレー構想オンラインセミナー

例年開催している東九州メディカルバレー構想推進セミナーを、今年度は10周年を記念しオンラインで開催いたします。

• 主催：宮崎県、宮崎県北部医療関連産業振興等協議会
• 日時：
  • 令和3年2月26日（金曜日）13時～15時20分
  • 令和3年3月12日（金曜日）13時～14時30分
• 会場：オンライン（Zoomウェビナー）

イオンにおける展示会

県と包括連携協定を結んでいるイオン株式会社において、構想10周年を記念した展示会を開催いたします。東九州メディカルバレー構想の成果、また、宮崎県医療機器産業研究会会員企業の取組を紹介します。

• 主催：宮崎県、宮崎県北部医療関連産業振興等協議会
• 日時：令和3年2月20日（土曜日）～2月21日（日曜日）
• 会場：イオン延岡店1階ABCマート前催事スペース