平成29年度知事とのふれあいフォーラム(分野版第3回)
内容
開催日時等
開催日
平成29年12月18日(月曜)午後1時30分から午後3時
場所
県庁講堂
参加者
各地域で美しい宮崎づくりに関わる活動をされている皆さん10名
知事
ふれあいフォーラムの内容
知事挨拶
- 今年制定された美しい宮崎づくり条例は、昭和44年に全国に先駆けてつくられた沿道修景美化条例の精神を受け継いでおり、より美しい宮崎づくりを進めていこうする思いで取り組んでいる。
- 先日、美しい宮崎づくり表彰が行われ、酒谷の棚田が大賞に選ばれたが、美しい景観はもちろん大切だが、そこに人の営みがあるということが、人の心を打つのではないかと思っている。
- 先人から受け継いだ美しい景観や取組を将来の世代につないでいきたいので、皆さまからいろんなアイデアやお考えをお聞かせいただき、今後の展開をさらに盛り上げていきたい。
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フォーラムの様子
「未来へつなぐ美しい宮崎づくり」をテーマとして、活発な意見交換が行われました。
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- 「美しい宮崎」とはどのような景色・景観か
- 自然景観が醸し出す美と植栽による人工の美のコラボレーションができればいいと思う。
- 自分の住む地域を自信をもって紹介できることが大切である。
影の演出をすることにより、青い空がより生かせるのではないか。また影をつくるのに、県産材をうまく使っていくと面白い景観ができると思う。
- 四季をとおした海と山の対比、海の色や山の色を大事にしていきたい。その美しさを際立たせるためには、余計なものを排除したり、草取りなど人の手も大事だと感じている。また、そこに住む人の暮らしが見えることがその地域の美しさを際立たせるので、そのような部分も発掘していきたい。
- 道路を常にきれいにしていると誰も汚そうとしない。訪れた人たちに落ち着きを与える美しい里山づくりを目指していきたい。
- 初めて観光客として高千穂を訪れた際に、天岩戸神社の積石や棚田の光景や、神社と人の共存、昔から大事にされている神楽に感動し、地域の人とまちづくりに携わりたいと思い高千穂への移住を決めた。
- 宮崎に初めて来たときに景色の色の鮮やかさに驚き感動した。また、宮崎には先人から引き継いだ歴史たくさんある。さらに南郷城に巡り会い、その景色や遺跡を残しつつ新しい景観をつくっていきたいと考えている。
- 自然の恵みだけに甘えていてもいけないとの思いから、芝桜を植栽している。マスコミの取材もあり、通りすがりの人たちが草を取るなど私たちの思いが広がっていると感じている。
- 宮崎大学農学部の学生と一緒にブランド米を作っており、非常に好評でこれからも若い力も借りていきたい。また、南九州大学の校外学習の場として活用してもらっている。さらに、農業を継ぐ予定の人が土日には地元に戻り一緒に農作業をしてくれるなど、今後も生活感が漂う地域づくりを進めていきたい。
- 宮崎はいつ来てもどこに行なっても花があり、とてもきれいという印象が強い。県外の方から一年をとおして花ところはないよと言われ、特別なことだと思い知らされた。一年をとおして花が咲いているというのは強みだと思う。
- 今、地域のことを何も知らない、伝えられていない子どもたちが多いので、地域の人や活動について伝えている。子どもたちが自発的に花を植え、堤防を管理することで、ふるさとを愛する心が芽生え、たとえ将来県外に出ても宮崎を思うとその風景が思い浮かぶ。美しい景観づくりはどんな場所でもなり得ると思う。
- 活動を行う上での課題と対応、美しい宮崎づくりを全県的に広げるために必要な取組
- 地域の道を自分たちが走りやすい道にするために自分たちで草刈りを何十年も続けているので、子どもたちも大人になったら自分たちで管理するものだと思っている。高齢化による人手不足もあるが、大型重機を利用して少人数で作業するなどして続けている。道づくり、環境づくりは行政任せにするのではなく、住んでいる人が自分たちの道だから自分たちで保全するのはあたり前だと思って取り組めばできるはずである。みんなで協力して全ての道をきれいにするという気持ちを繋いでいくことが大事。
- 未来を担う若い世代がまちづくりにかかわれる機会が少ない。若い人たちにまちづくりに関心を持ってもらいたいと思い、小学生とまちづくり学習に取り組むこととしている。そこで子どもたちが作り上げたものをパンフレットなどにして、地域の方や観光客に配布することで高千穂町のことを全国に知ってもらいたいと思っている。
- 若い人たちの活動が少ないので、県や市役所の職員に個人として地域に入って活動してもらいたい。県や市役所の職員はスキルもあるので、そのスキルを地域の人に広めてもらいたい。
- お客さんが風景を見るために来ているのであれば、その風景をお金に変えていく、風景によって得られたお金を風景づくりに活用していく仕組が必要だと思う。宮崎はサイクリングに適した環境なので、JRなど他の交通機関と連携を図り広めると宮崎の観光にとってプラスになると思う。
また、自動販売機を道路に設置して、その収益を植栽活動等に利用しているが、制約はあるもののPR効果が高く、企業も参加しやすいなど、効果の高い取組である。
- けがをした場合の問題もあり、ボランティア活動を募集しても集まらない。県に支援策があれば活用したい。
- 高齢化により、毎日活動できる方を確保できない。活動できる人を確保するため、NPO法人を立ち上げたいと考えている。しかし、NPO法人を立ち上げるにしても情報がないので、行政からのアドバイスをもらえるような場があるといい。
- 山に登って花を植えたり、枝を切ったりなど高齢者の活動の場となっている。
また、自動販売機や農産物売上の収益により活動を続けている。行政の方々には、お金をかけなくてもいいので「応援しているよ。頑張ってね。」と気持ちが伝わるようなことをしてもらえると励みになる。
- 住民からの会費などで沿道の桜の植栽などを行なっている。また、「道の駅」も地方ぐるみで運営している。
- こどもの国のバラ園を管理しているが、人手不足である。今後、バラのネームプレートの作成やバラを植えるカメの塗装などを、参加型のイベントとして実施し、多くの皆さんに見てもらいたいと思っている。
- 自分たちが住むところをきれいにするということは自治そのものだと思うので、活動を自治公民館の取組として位置づけると取り組みやすくなると思う。
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知事総括
- それぞれの言葉に重みがあり、大切なメッセージとして伝わってきた。行政と民間との役割をさらに深めながら美しい宮崎づくりを進めていかなければならないと改めて思った。
- 宮崎にはインバウンドを含めた魅力が他の県より高いという自信を持って、予定されているスポーツや文化の大会などをきっかけとしながら、力強く進めてまいりたい。
- 皆さまには引き続きそれぞれの地域のリーダーとして御活躍いただき、県としても活動を広める努力をさらに促していきたいので、御協力いただきたい。
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