掲載開始日:2023年8月8日更新日:2023年8月8日
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みなさんこんにちは!
発電設備課綾担当の新規採用職員です!
今回は、綾第一発電所で行なった排水ポンプのメカニカルシール交換作業についての話をしていきます!
「排水ポンプ」も「メカニカルシール」も知らない私は、先輩方について行き、宮崎県小林市須木の山奥、綾第一発電所へと向かいました。
こちらが綾第一発電所です!
本庄川にある綾南ダムから取水する南機と、綾北川にある綾北ダムから取水する北機の2台の発電機を1つの建屋に納めたダム水路式発電所です。
手前が北機、奥が南機です!
隣り合った発電機なのに違うダムから水を引っ張ってきているというのがおもしろいですね!
さて、それでは排水ポンプとは一体何なのでしょうか?そんなに重要なものなのでしょうか?
簡単に説明すると…
水力発電所は半地下式の構造なので建物からの湧き水や発電に大量の水を使用するため配管などからの漏水があります。その水は発電所の地下室にある排水ピットという一時的に水をためる場所に集められます。この排水ピットにたまった水を定期的に排出しないと発電機などの機器が浸水して故障してしまうのです!そこで排水ピットにたまった水を排出する機械こそが「排水ポンプ」です!
こちらが実際の排水ポンプを引き上げている写真です。
通常は排水ピットの水中に設置されます。
排水ポンプには羽根車の潤滑を行う油が入っています。
この潤滑油に水が混ざると排水ポンプの故障の原因になります。
そして潤滑油の中に水が混ざらない役目をしている部品がメカニカルシールです!
それではメカニカルシール交換作業の様子を見ていきましょう!
最初にKY活動(危険予知活動)を行います。事故・ケガを未然に防ぐために注意点や危険箇所をみんなで確認します。
今回のチーム行動目標は「ポンプを動かす時は指示者を置き、周りの確認と声かけを行おうヨシ!!」に決まりました!
作業前にラジオ体操を行い、体をほぐして作業を開始します。
排水ピットに据え付けられている排水ポンプを引き上げます。
作業しやすい位置に移動させます。
約150kgの重量物なので移動させるだけでも大変です。
身体を挟まれないよう十分注意し、声かけをしながら移動させます。
羽根車を取り外していきます。
かなり固着していて取り外しに時間がかかりました。
注油栓を取り外し、潤滑油を抜きます。
抜いた潤滑油には泥水が混入していました。
新しい潤滑油と全然色が違います。
黄色で囲っているのがメカニカルシールです。
主軸を傷つけないように取り外していきます。
取り外したメカニカルシールです。
新品のメカニカルシールを取り付けます。
メカニカルシールは7つの部品に分かれているので、向きや順番を間違えないように慎重に取り付けていきます。
元の状態に組み直していきます。
新しい潤滑油を入れます。
さび止め用のペンキを塗ります。
排水ピットに排水ポンプを戻し、試運転をします。
吸い込み、動作状況や音、電流値などを確認します。
異音などの異常も無く、作業前と同様に運転していることを確認できました。
これでメカニカルシール交換作業終了です。
分解してみて、どのような構造になっているのか見ることができ、とても勉強になりました!取り外したメカニカルシールが劣化していることもわかり、排水ポンプが故障する前に対応できてよかったです!
今回は先輩達にいろいろ教えていただきながら作業しましたが、次回からは自分でもできるよう、安全第一で日々精進していきます!!
最後に、私たちは日々水力発電所のメンテナンスを行なっており、安全に安定した電力供給を心掛けています。
以上、発電設備課綾担当の新規採用職員でした!
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