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掲載開始日:2021年2月5日更新日:2021年2月5日
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本日開催した宮崎県新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、県独自の警報レベルについて、「緊急事態宣言」(レベル4)から「感染拡大緊急警報」(レベル3)に移行することを決定しました。
年末からの爆発的な感染拡大により<歴史的な危機>に直面した本県では、1月7日、全国に先駆けて県独自の「緊急事態宣言」を発令し、感染の沈静化に取り組んでまいりました。この間、多くの県民や事業者の皆様に、外出の自粛や営業時間の短縮等の感染防止対策に御協力いただき、深く感謝申し上げます。
おかげさまで、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は、最も厳しいときで42.4人(1月9日時点:全国ワースト3位)であったものが、6.7人(2月4日時点)まで減少しております。国の指標によるステージ4(感染爆発段階)にまで至った県内の感染状況は、現在、ステージ2(感染漸増段階)に改善しております。
全国の感染状況をみると、本県と同じ1月7日に、国の緊急事態宣言が1都3県に発出されて以降、徐々に感染者数が減少傾向を示しています。そのような全国の傾向と比べても、本県では早期に感染が沈静化し、感染拡大を抑えこむことができております。これもひとえに、県民や事業者、各市町村の皆様の御理解と御協力をはじめ、現場の最前線で昼夜を分かたず対応いただいている医療従事者や介護・福祉従事者の皆様、感染症対策等に取り組んでおられる皆様、そして、県民のくらしを支える様々な業務に従事いただいている全ての関係者の皆様の御尽力によるものと、心より感謝申し上げます。
しかしながら、県独自の「緊急事態宣言」という最大限のブレーキを踏み、警戒を強めている状況においても、次々とクラスターが発生するなど、感染の火種はまだ県内に残されております。また、国の緊急事態宣言が3月7日まで延長されるなど、全国の感染状況も十分に沈静化している状況にはありません。さらに、この時期は、スポーツキャンプや受験など、県外からの持ち込みリスクにも強い警戒が必要です。
このような県内外の状況を総合的に分析した結果、引き続き県下全域で高い警戒レベルを維持する必要があると判断し、「緊急事態宣言」(レベル4)は2月7日までとして「感染拡大緊急警報」(レベル3)へ移行することとしました。そして、2月8日以降は、県内全域を「感染警戒区域(オレンジ区域)」とした上で、外出自粛と飲食店への営業時間短縮、イベントの中止・延期については要請しないものの、感染の再拡大を防ぐため、会食制限(4人以下、2時間以内)や県外との往来自粛、重症化リスクの高い高齢者の感染防止対策など、「急所」を押さえた対策を継続することとします。
今回の「緊急事態宣言」から「感染拡大緊急警報」への移行は、決して安全宣言ではありません。まだ県内外に感染拡大リスクは残されており、ここで警戒を緩めてしまえば、最悪の場合、2月下旬から再び感染が拡大することも考えられます。県民の皆様には、今回の「感染拡大緊急警報」は、<感染>が再び<拡大>しかねない<緊急警報>と捉えていただき、引き続き、高い警戒レベルを維持していただきたいと考えております。
3月には、進学や就職、人事異動等により、人の動きが活発になります。昨年春の第1波、夏の第2波、そして今回の年末年始をはさんだ第3波を振り返ると、やはり人の動きが活発化するタイミングで全国的に感染が拡大しています。こうした教訓を踏まえ、再拡大を防いでいきたいと考えております。
現在、県内でもワクチン接種に向けた準備が進められております。まだ国から明確なスケジュール等が示されておらず、接種会場や接種従事者の確保など様々な課題がありますが、実施主体である市町村や関係機関と連携し、県民の皆様が適時適切にワクチン接種を受けていただくことができるよう準備を進めてまいります。もうしばらくは「コロナとともに生きる社会」において、感染の再拡大を防ぐため、マスクの着用や、こまめな手洗い・手指消毒、体調が悪いときは休むなど、基本的な感染対策を実践し、「新しい生活様式」を徹底していただきますようお願いいたします。
1年以上にも及ぶ新型コロナウイルスとの闘いは、国内外において、極めて厳しい状況が続いています。この難局を克服し、感染拡大の防止と県民生活の維持を図りつつ、本県経済の発展を持続可能なものとし、「感染症に強い社会」を築いていくことが、今を生きる私たちに課せられた使命であり、将来世代に対する責務であると考えております。
そのためにも、まずはこの第3波を十分に沈静化させることが重要であり、さらに、営業時間短縮により直接的に大きな影響を受けた飲食関連事業者等への支援金の支給や、市町村と連携して行う地域の実情に応じた消費喚起策等に取り組むなど、段階的に地域経済の回復に向けた取組を進めてまいります。
今後とも県は、市町村や医療機関、関係団体の皆様と連携し、感染の沈静化に全力を傾けてまいります。県民の皆様におかれましても、自分自身や大切な人を守るため、そしてふるさと宮崎を守るため、引き続き「うつらない」「うつさない」ための感染防止行動を徹底いただきますよう、お願い申し上げます。
令和3年2月5日
宮崎県知事河野俊嗣
福祉保健部薬務感染症対策課感染症対策担当
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