令和6年度「知事との本音トーク」地域版(第3回)
内容
開催日時など
開催日時
令和6年7月26日(金曜日)午後1時30分から午後3時まで
場所
木城町役場3階大会議室
テーマ
木城町の将来像と直面する課題
参加者
木城町の皆さん11名
知事挨拶
- 本日は、「知事との本音トーク」にご参加いただき、心から感謝申し上げる。県政推進においては、「対話と協働」を重視し、市町村の皆さまとの意見交換を通じて、そのフィードバックを県政に反映する取り組みを行なっている。
- 「知事とのふれあいフォーラム」は今年度より「知事との本音トーク」に名称変更した。本音トークとしての開催は3回目である。
- 本日は、限られた時間ではあるが、皆さまからざっくばらんに質問、意見をお聞きしたいと思う。木城町、そして宮崎全体の将来について考える実りある時間にしたい。
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木城町の将来像と直面する課題
- 県としてスポーツ観光に力を入れており、国スポ障スポも正式決定したと思うが、シャトルバスなどを運用した26市町村の競技場との連携をはじめ、県が中心となって各市町村の観光協会に観光案内のメニューを作成させるなど、観光の周遊についてしっかり準備してほしい。また、来県される方々に対して、美しい宮崎を感じてもらうため、道路のラインの引き直しや草刈りなどをしてほしい。
- 高校にスポーツ施設の案内パンフレットを置いて、母校に帰ってきた出身者に見てもらえるようにすると良いと思う。ネットで探すのが主流かもしれないが、一覧表などがあれば、それを出身者が大学や会社などに持ち帰って合宿の参考にしてもらえるなど効果的な発信になると感じる。
- 木城町は揚水発電関係の大規模償却資産の収入もあり行政が豊かだと言われることが多いが、個人所得は26市町村最下位である。町民は働く場所を求めている。目玉になるような企業の誘致が必要であるが、町だけではなかなか前に進まない。県のデータや見識を活用して地域づくりを進めていくためにも、県と町の職員の派遣交流などを行い、県からの応援体制を考えてほしい。
- 75歳になると「後期高齢者」と呼ばれることを残念に思う。後期という言葉はもう後がないように感じるため、全国の高齢者に励みを与えてくれるような言葉に変えられないか国に働きかけてほしい。
- 合計特殊出生率を1.8台まで上げるという目標は非常に良いと思うが、人口減少そのものは喫緊の避けられない課題である。実際に人口減になった時の状況を想定して、そこに向けて長期ビジョンを策定し、DXを使ったシステムの構築など準備していく必要があると感じている。
- 世界的には人口が増加しており、現在の本県の食糧自給率を考えると、20年後くらいには少し食糧難になるのではと感じている。その場合、農業は売り手市場になるため、今から商売気を出して、農業が有利な産業になるよう進めていくと良い。
- 自分は移住者であるが、広い土地を安くで手に入れることができたのは本当に良かったと思う。しかし、まだまだ休耕田などの農地が荒れて誰も手を付けられない状態の土地も町内にはある。農業振興地で宅地転用ができないという課題に対し、ルールを緩めて前向きな転用ができないものかと感じている。
- 都会の人に対し、広大な自分の土地を持ってもらい、自然公園などとシャトルバスでつなぐなど別荘地のような形での居住を提案、アピールできるのではないかと思う。
- 農業を営んでいるが、所得が上がらないと後継者は育たないと感じている。地域の課題として耕作放棄地の問題は深刻で、自分が住む地区において60歳以下で農業をしているのは自分たちだけとなってしまい、年配の方から代わりに作ってほしいと頼まれることが多い。自分たちも手一杯だが、断ってしまうと耕作放棄地を害獣が荒らし、自分たちの田も荒らされてしまうため最終的には作ることになる。価格転嫁も厳しい状況で、農業の所得を上げて後継者を育てる施策を考えてほしい。
- 令和5年3月、木城町の中ノ又神楽は米良の神楽の一つとして国の重要無形民俗文化財に指定いただいた。県の関係課に尽力いただいたことに感謝申し上げる。
- 松尾ダム周辺の県道において幅員工事が12年ほど続いている。土木事務所の職員の方に来ていただいて今後の計画など説明を受けているが、12年も時間規制に縛られる生活を送り、地元の方々は限界に近付いている。国スポ障スポも控えていることから道路整備に予算を回してほしい。
- 地域婦人連絡協議会では、交通安全活動や日赤活動、環境美化活動などを実施している。地域をつくっていくのは人であり、人を育てていくことが地域をつくることにつながると感じている。県内では婦人会が無くなった地域があり、原因として市町村合併後の連携がうまくいかなかったというような話も聞くため、みんなで課題を共有して、人と人とのつながりの中で地域を支えていく意識が持てると良い。
- 少子高齢化が進み、地域の経済が回らなくなることを心配している。自分はまだ中学生だが、もし自分が町長なら、移住のための環境整備として町の中心部に大きな公園をつくり、子育て支援を手厚くして、子連れの移住者などを集めるような取り組みができたら良いと思っている。
- テーマとは直接関係ないが、自分は生徒会の役員をしている。知事に県のリーダーとして人を引っ張っていくにあたり、心がけていることや大切にしていることがあれば参考にしたい。
- 移住定住、空き家対策などを担当している。移住定住の大きなポイントとなる子育てに関して、第二子以降を希望する方への後押しの施策や、一番求められているニーズは何なのかを知りたい。
- 英語教育に関わっているが、昔に比べて教科としてではなく、言語として英語を捉える子どもたちが増えたと感じる。英語力も伸びてきているが、町内の小中学生にとって、生活圏に高校や大学がないため、モチベーションが保ちにくいのが課題だと思っている。
- 木城町の魅力の一つに、子育てのしやすさがある。自分自身が子育ての真っ最中であるが、自然が近く、コンパクトで生活のしやすさを感じているため、個人的には大規模な観光地化は望んでいない。
- 地域おこし協力隊として外からやってきて、地域の方の温かさに触れ、これこそ本当に宮崎の強みだと感じている。
- 木城町は有機農業が盛んで田んぼなど町並みもきれいだが、場所によっては除草剤の影響と思われる枯れ草が見られる。健康問題や自然環境の問題につながってしまうため、宮崎県として全国に先駆けて規制をかけるなどできれば良いと思う。また、大規模な農家ほど支援を受けやすいイメージがあるため、多種多品目で小規模な有機農家にも行政の支援が広がると良い。
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- 本日は、皆さまからのご意見やご要望を総括的に伺ったが、木城町の課題を深く理解するとともに、魅力や可能性を感じることができた。
- 木城町は高鍋町と協力しながら有機農業に力を入れていくということで、県内の市町村の先頭に立って推進していただくとともに、我々としても県全体の意識を高めていくことが非常に重要だと感じた。
- これからも町と一緒になって、地域の発展、それから県全体の発展に向けて力を尽くしていくので、引き続きご意見、ご指摘をいただきたい。
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