掲載開始日:2024年11月11日更新日:2024年11月11日

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宮崎県知事定例記者会見(2024年10月18日)

項目

配布資料

令和7年度当初予算編成方針について

から何点かご報告、発表させていただきます。令和7年度の当初予算編成に向けての基本方針を今日の庁議で決定したところであります。ポイントペーパーでご説明申し上げます。

1ページ目にまず、重点施策の推進に向けた対応ということで3つの柱を立てております。「日本一挑戦プロジェクトの着実な推進」、「若者・女性を重視した人口減少対策の強化」、「持続可能な未来に向けた基盤づくり」の3つの重点施策に力点を置いて、既に日本一挑戦プロジェクト推進基金や宮崎再生基金を設置しておりますので、これらを活用していきます。ただ、基金は期間を限定しておりますが、資料の注書きにありますように、継続的に取り組むべき事業等については必要に応じて別途、財源も措置するという姿勢で取り組んでまいります。また、社会情勢の変化を適確に捉えた対応ということで、特に今、賃上げや物価高騰が生じておりますので、それに対応した財源を確保してまいります。それから、限られた人員で生産性を向上させていくためにアウトソーシング、またICTを活用した業務改革について別途、財源を措置して取り組んでまいります。文字面を見るとこういうことになるわけですが、先ほど基金については説明しましたが、賃上げや物価高騰に対応した財源を確保というのは、前年度と同額であれば、賃金や物価高騰の影響が加わると同じようなボリュームの事業はできないということになります。予算編成のプロセスとしてスクラップ・アンド・ビルドということで、各部局には様々な事務事業の見直しを行ってもらい、その財源を活用して新規事業に取り組むことになるわけですが、スクラップしたのと同じ額を回すだけでは、よりボリュームのある仕事ができないと思って、このような賃上げや物価高騰への対応を図ってまいります。そのような社会情勢を踏まえて、しっかりとボリュームを確保できるようにということになります。

2ページ目の予算編成の基本的な考え方は、資料にあるとおりであります。これはまさに基本的な考え方であろうかと思います。それぞれ重要な内容です。このようなことで置いております。予算要求限度額はよく注目されるところでありますが、これまで通り原則として一般財源ベースで令和6年度当初予算額の範囲内としております。これもスクラップ・アンド・ビルドと同様に、例えば前年比10%マイナスなど、公共事業予算などはそのような形で一定のシーリングをかけて財源を確保し、メリハリをつけた予算編成を行ってまいりましたが、今は国も防災・減災国土強靱化や公共事業などに力を相当入れているところも踏まえて、公共事業予算については所要額を確保することとし、以前のようにシーリングで押さえ込んでいないところが1つのポイントですし、米印で記載しておりますが、国土強靱化対策と一体的に実施する県単独公共事業費については、7年連続でその部分についても増額して対応していきます。少しわかりにくいですが、令和6年度当初予算額の範囲内という文字面だけ見ると、令和6年度から増やさないのかといったイメージでありますが、元々、国土強靭化対策と一体的に実施する県単独公共事業費については上乗せして増額で配分しておりました。それと基本的に姿勢は同じです。したがって、資料3ページ目の括弧部分にありますように7年連続でその部分についても増額して対応していきます。その辺りは手厚くといいますか、今週も国に国土強靱化のための予算のしっかりとした確保を要望してまいりましたが、県としてもそういった予算を確保しつつ、このような姿勢で取組を進めてまいります。

業構築にあたっての留意事項については、先ほどから申し上げておりますようにスクラップ・アンド・ビルドを徹底し、指標設定を行うこと。それから歳入・歳出については、資料にありますように積極的に財源を確保しながら見直しを行っていくこと、スケジュールについては、1月に知事査定を行い、2月上旬に発表と予定しているところであります。

れで、先ほど触れました重点政策の推進方針について、資料の4ページでご説明します。本県を取り巻く現状については、コロナ禍を経て、物価高対策が継続して求められている状況もございます。そして、10年余に及んで地方創生の取組が進められてきましたが、人口減少は加速しているという強い危機感を持って日本一挑戦プロジェクトなどにも取り組んでいるところでありますが、少子化、人口減少のさらなる加速が見えている中で対策を強化して、持続可能な社会づくりを図っていくということ、そして、先ほども触れましたコロナ禍等で落ち込んだ社会経済活動の回復に向けて、「宮崎再生」という言葉を使ってこれまで社会経済活動の回復に取り組んでまいりました。現在、県内経済成長率はプラス成長ということで、製造品出荷額等も着実に伸びているなど回復基調にあります。この流れを捉えて本格的な成長軌道に乗せていく必要があります。今の本県を取り巻く現状についてこのような認識のもとで、重点施策については、4ページ目の下にあるような3つの柱を立てていくということであります。

ず「日本一挑戦プロジェクト」については、宮崎の未来を切り開いていくために今年度から本格展開をしている3つのプロジェクトを着実に進めてまいります。宮崎が比較的強みを持っている分野について、それをさらに伸ばしていくことで宮崎の将来を切り開いていくというこのプロジェクトを着実に進めてまいります。

して2つ目の柱でありますが、この「日本一挑戦プロジェクト」の中の1つ目が、子ども・若者のプロジェクトであり、それを特出ししたような形になりますが、若者・女性を重視した人口減少対策であります。今、国全体としても人口減少対策が求められている中で、特に地方に若者や女性が定住するような、選ばれるような地域づくりが強く課題になっているところであります。本県でも少子化傾向を分析した専門家から、自然減対策も重要でありますが、特に若者や女性が県外に流出している社会減対策もより強く進めていく必要があるのではないかという指摘を受ける中で、2つ目の柱にありますような若者・女性が生き生きと活躍できる環境づくりや、UIJターンのさらなる促進を図ってまいります。やはり若者・女性が生き生きとこの宮崎で働いて出会い、そして結婚、子育てができるような魅力ある職場、そして子育ての環境づくりや地域社会を築いていくということで、この2つ目の柱を置いております。

3つ目の柱である持続可能な未来に向けた基盤づくりにつきましては、様々な内容があろうかと思います。これは5ページ目を見ていただくと、今、申し上げましたことをよりわかりやすく図解しているところであります。3番目の柱の持続可能な未来に向けた基盤づくりでは、国内外とのさらなる交流拡大を図ってまいります。宮崎の場合、「宮崎-ソウル線」が冬ダイヤからデイリーになるということで、先日もアシアナ航空本社を訪問してまいりましたし、台湾線も復活するということであります。さらなる交流拡大を図りながら、宮崎の活力に結びつけていきたいという思いでございます。今回韓国に参りまして日本政府観光局等の説明を聞きますと、今、訪日外国人観光客は韓国からが最も多いということでした。対日関係が改善され、長引く円安傾向等もありまして、さらには韓国の対日感情は過去最高というほど良い好感度を持って日本に関心を持っていただいているということもございます。そういう追い風をしっかり生かしていくことが重要でありますし、時代の変化に対応した産業づくり、それから防災等も含めて安全・安心な暮らしの確保もそれぞれ重要な課題ということで、持続可能な未来に向けた基盤づくりを進めてまいりたいと思います。ボリュームがありますので少し駆け足になりましたが、令和7年度当初予算につきましては、今申し上げましたような編成方針に基づいて作業を進めてまいりたいというご報告でありました。

令和6年度宮崎県文化賞の受賞者について

2点目であります。宮崎県文化賞の受賞者の発表でございます。今年度の受賞者は、文化功労部門で1団体、「特定非営利活動法人のべおか天下一市民交流機構」に決定したところであります。

賞理由は、資料に書いてあるとおりであります。県指定有形文化財であります能面を活用した「のべおか天下一薪能」を地域一体となって開催して、国内外に発信いただいております。長年にわたり本県の文化振興及び次世代への継承活動に寄与した功績によるものであります。授賞式の日時は資料にありますとおり、11月8日に講堂で執り行います。

賞者の決定までの経過であります。本年4月から6月までの間、県民の皆様や市町村、関係団体などに広く候補者の推薦をお願いしたところ、今回7件の推薦がありました。その方々について選考委員会に諮問したところ、今年度についてはこの1団体が受賞との答申をいただいたところであります。この答申を踏まえて、県及び教育委員会において検討した結果、文化賞の受賞者をこのように決定しました。選定結果については、以上のようなプロセスを経ているところであります。

お、「のべおか天下一市民交流機構」については、裏面に受賞者概要として説明を加えております。平成8年9月に、「延岡城址薪能実行委員会」として発足して、その翌年10月に「第1回のべおか天下一薪能」を開催されました。27年の長きにわたって薪能を開催されております。私も何度も現地にまいりましたが、資料の写真にありますように、延岡城址の二ノ丸の千人殺しの石垣という、ちょっと物騒な名前の石垣でありますが、とても雰囲気のある幽玄なシチュエーションで薪能が行われていました、と言うと過去形になるわけですが、今年は残念ながらといいますか、延岡市民文化ホールでの開催でした。私は残念ながら行けなかったんですが、妻が参りまして、いろいろ報告も受けたところであります。これまでは石垣の前に観客席を設置して、また、燈籠等で飾り付けをして、市民の皆様一体でおもてなしをされていましたが、実行委員会も高齢化が進んで、なかなか人手の確保や資金の確保も難しいという困難に直面されているという話を今年伺ったところであります。昨年度は、地域文化功労ということで、国からも文部科学大臣表彰を受けられた素晴らしい取組がこの延岡で実行されております。今回の受賞を契機にさらに励みにしていただきたいですし、本当に大切な文化資源・資産という認識でございます。これからも地域の皆様で継続を図っていただくことができればなと個人的にもそういう思いがいたしております。

令和6年度宮崎中小企業大賞表彰企業の決定について

きまして、「宮崎中小企業大賞」の表彰企業の決定であります。県内産業の振興や地域経済の活性化に特に寄与・貢献していただいている企業を表彰するものであります。本県の大半を占める中小企業について、県民の皆様に広く知っていただくということで、平成19年度に創設したのがこの「宮崎中小企業大賞」であります。今年度は、資料にあります2社、「株式会社ワンステップ」、それから「神崎建設工業株式会社」に決定をしました。

ず「株式会社ワンステップ」につきましては、資料も添付してございます。エアー注入式の大型イベント遊具の企画・レンタル販売が主力の企業でありますが、このエアーの技術を生かして新分野の商品開発にも挑戦し続けておられます。コロナのときとか、感染症対策としてのエアー式簡易陰圧室や、建設現場における転落事故防止マット、医療や防災分野などへも積極的に参入して成果を上げておられる企業であります。売上高の95%を県外から獲得しておられ、また、年間50アイテム以上の新商品を投入されているということで、商品開発力も非常に高く評価され、活躍されている企業であります。同社は、県もいろいろな形で支援してきた成長期待企業でございます。

神崎建設工業株式会社」については、資料にありますとおり公共工事や一般建築事業においても多くの実績を有しておられるわけでありますが、中でもユーミーマンション事業では、賃貸マンションの企画・設計・施工から入居管理・アフターフォローまで一貫して行う「トータル賃貸管理システム」を確立して、これも定評のある、そして高い入居率も実現しているところであります。これまで650棟以上の賃貸マンションを建設して、地域経済にも大きく貢献しておられることや、高齢者の雇用を継続できる職場環境に取り組んでおられるところも特筆される企業であろうかと考えております。

彰式は、10月23日に知事室で行います。

宮崎県プールにおけるネーミングライツ・スポンサー企業の決定について

きまして、新しく整備しております宮崎県プールのネーミングライツ・スポンサー企業の決定についてのご報告であります。いよいよ3年後の国スポ・障スポに向けて施設整備も進んでおりますが、宮崎県プールのネーミングライツ・スポンサー企業については、県の誘致企業でもある「パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社」に決定したところであります。

ーミングライツ料については年額700万円、契約期間は令和7年4月からの5年間であります。愛称ですが、このパーソルの名前を冠して、「パーソルアクアパーク宮崎」という名前になります。「アクア」はラテン語で「水」という意味でありますし、この宮崎県プールにはプールだけではなく、トレーニングジムやスポーツクライミングのウォールなども合わせて整備されることから、「水」をテーマにした公園というように、少し広がりを持たせた「アクアパーク」という愛称を考えていただきました。

後のスケジュールですが、来年3月にオープニングセレモニー、それから命名権証の授与式を行いまして、供用開始は4月から予定しているところであります。来年4月以降はこの「パーソルアクアパーク宮崎」という愛称での表記の統一をお願いしたいと考えております。

ーソルは今、プロ野球のパ・リーグのタイトルパートナーを務めており、様々な公式戦や、今はクライマックスシリーズが行われておりますが、その支援をしておられるということで、スポーツ関係にいろいろ力を入れておられます。WEリーグのスポンサー(正しくは「パートナー」)にも名前を連ねておられて、スポーツにももちろん取り組んでおられることと、冒頭申し上げましたように誘致企業ということもあります。資料に「旧:パーソルワークスデザイン(株)」と書いておりますが、名前も変わっておりますし、以前はハウコムやテンプスタッフと統合もされております。さらにもとを正すとハウコムなどは、特にコールセンターやIT企業が県の誘致企業として立地し始めるその先駆けのような企業であります。そういった流れを汲んで統合した「パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社」にネーミングライツを提供いただきました。これまでのそうした経緯も踏まえつつ、宮崎県プール自体もこの愛称も含めて親しんでいただければと考えております。

日向坂46タイアップ企画第2弾について

は日向坂46とのタイアップ企画の第2弾という発表内容でございます。9月7日と8日に「ひなたフェス」が開催されました。2日間で4万人においでいただいて、「おひさま」と言われる多くのファンの皆様に全国から来県いただいた経済効果、それから宮崎の魅力発信の効果も大変大きかったとありがたく思っております。それから「サンマリンスタジアム宮崎」が初めて野球以外のイベントで使われました。そういった使い方によって、宮崎のいわば野球の聖地であるサンマリンスタジアムの可能性も今後広がったということで、大変意義深い「ひなたフェス」であったかと考えております。経済効果は主催者において算出中だと聞いているところでありますが、8月には地震や台風などで本県も被害があり、宿泊のキャンセル等が相次いだ厳しい状況の中で、9月早々の「ひなたフェス」は、気持ちも明るく、さらには地域経済の再生を図っていく大きな後押しになったものとありがたく思っております。

ひなたフェス」がありましたというだけではなく、日向坂46に「みやざき大使」も委嘱し、これまでも様々な形で宮崎の魅力発信にご協力いただいてきたところでありますが、資料の上の方に第1弾と書いてありますように今回、ファンの「おひさま」を歓迎するために、県内全ての市町村の観光地等にタイアップしたポスターやのぼりを設置しています。「ひなたフェス」の翌日ですかね、たまたま日之影町の道の駅にポスターがあって、私も写真撮影をしておりましたら、おそらく「おひさま」の方と思いますが「ひなたフェス」というTシャツを着た方が写真を撮りに来ておられました。県内を回っていただく1つのきっかけを第1弾で行っていたわけですが、今回発表しますのが第2弾ということで、資料にありますように、既に設置しているポスターを今度はサイン入りポスターに変更します。今まではサインが入っていなかったので、ぜひまた来てくださいという思いもございますし、それからポスターの設置場所で、タイアップしているメンバーからの開催のお礼動画を視聴できる企画を展開します。どんな動画が流れるかという一例として、県とタイアップして県のPRを行っていただいているキャプテンの佐々木久美さんの動画をご覧ください。

(動画放映)

崎県に来てくださってありがとうございます。日向坂46の佐々木久美です。私達は9月に「ひなたフェス」を宮崎で開催させていただいたんですけれども、本当にもう何よりも楽しくて、とても幸せな時間でした。それも宮崎の皆さんが温かく受け入れてくださった、そのおかげでこんなに楽しい時間を過ごすことができたんだなと本当に一生の思い出になりました。私は宮崎の大好きなところ、いっぱいあるんですけれども、何よりも宮崎の方が温かくて優しい、そんなところも大好きです。「おひさま」の皆さんも宮崎県いっぱい楽しんでいってください。以上、日向坂46の佐々木久美でした。ありがとうございました。

(動画放映終了)

りがたいですよね。アイドルグループが特定の地域をこういうふうに応援いただくというのは、個別に契約すればもちろんいろいろあるんでしょうが、そういったことなくといいますか、「ひなたフェス」の延長で宮崎の、そしてそれぞれの市町村の魅力を発信いただけて本当にありがたく思います。改めてお礼を申し上げるところであります。

ういったタイアップ動画ですが、「MEET」というデジタルツールにスマートフォンをかざすと動画が視聴可能となります。このような形のものが置いてあり、今はスマホが起動してないんですが、これにかざすとこういう画面が自然に出るというもののようであります。私もまだ体験したことはないんですが、お礼メッセージや、私からの歓迎メッセージを簡単な形でそれぞれ確認することができ、さらにはみやざき観光ナビのリンクも掲載しております。なお、スマートフォンの機種によっては視聴できないということで、動画の視聴に対応する端末の詳細は、MEET公式ホームページで確認いただくことになります。

回の企画は今年いっぱい、12月31日までを予定しておりますので、ぜひファンの皆様、「おひさま」の皆様には、また宮崎県へお越しいただきたいですし、今、宮崎県は「おひさま」の聖地と言い張っておりますので、またお越しいただいて、こういったメンバーが推す、そしてメンバーが自分の言葉で語る宮崎の食や観光地、その魅力を堪能いただければなと考えております。お礼とともにタイアップ企画第2弾についてご説明を申し上げました。

第78回国民スポーツ大会の結果及び総合開会式について

布した資料は以上で、最後は資料を用意しておりませんが、国民スポーツ大会の結果についてであります。今年、佐賀県で初めて国民スポーツ大会と名前が変えられて開催された「SAGA2024」について、10月5日から15日まで11日間の日程で開催され、本県からは、31競技に450名が参加しました。結果については32位ということで、昨年の鹿児島国体の27位から順位を5つ下げました。3年後の本県での国スポでは何とか天皇杯を獲得したいと、それに向けて目標設定をしておりまして、今年は20位を目標としておりましたが、なかなかハードルは高く、残念ながらその結果は達成できませんでした。元々、鹿児島国体、佐賀国スポと並んでおりますので、九州ブロックを突破するのがそれだけ厳しいというのはわかっていました。鹿児島県も国体に向けて強化しており、そして佐賀県ももちろん本番に向けて強化しているところでありました。そういった状況でありますが、その中で、それぞれの競技で頑張っていただきました。特にサッカーの成年女子では初めてヴィアマテラス宮崎が出場して、悔しい2位ではありましたが立派に頑張っていただきましたし、ゴルフ少年男子、カヌー成年女子、少年男子等で優勝を果たすなど、それぞれ語ると長くなりますが、頑張りを見せていただいた選手の皆様、また関係者の皆様には改めて感謝を申し上げます。

だ、来年は滋賀県、その次が青森県、そして宮崎県とこれからのことを考えるともっともっと競技力の底上げが必要だと強く感じているところであります。先ほど施設やネーミングライツのお話を申し上げましたが、施設や環境を整え、しっかりと開催準備をすることと、それから競技力を高めていくことによりスポーツの振興を図り、また県民の健康増進・維持にもつなげていくといった大きな目標も掲げながら、さらに3年後の国スポに向けて頑張っていきたいと考えております。

お、今回、大会の名称が「国体」から「国スポ」に変わったということで、開催地の佐賀県においては、いろいろ意欲的に新たな取組がなされていました。私も和歌山国体以来だったと思いますが、久しぶりに開会式にも現地で参加し、また競技も視察したところであります。開会式はこれまでだと陸上競技場のトラックに沿って隊列行進していましたが、今回はどちらかというとオリンピックの閉会式のように選手が何人か集団でワーッと入ってきてパレードをするようなスタイルに変更されていて、それはそれで祝祭感やお祭り感といいますか、みんなで楽しもうという雰囲気が出ているのかなと思いました。そういった開会式のあり方等も含めていろいろ見直されたことが今後どのように滋賀県、青森県で引き継がれるか注視しつつ、我々としては、これまでも申し上げておりますように「スポーツランドみやざき」として将来につながるように、また、全国のモデルとなるようなおもてなしや大会運営も含めて、今回の佐賀大会をしっかりと踏まえながら準備を進めてまいりたいと考えております。

ういえば開会式では、本県の高校出身の新鍋選手が佐賀県の久光製薬でプレーしておられたということで炬火の点灯イベントなどにも出られていて、宮崎の関係者も活躍されているなと思ったところであります。私は吉野ヶ里町で開催されたバレーボールの少年男子と、基山町で開催された卓球成年女子を観戦、応援しました。バレーボール少年男子の方は勝ちましたけど、卓球成年女子の方は茨城県に残念ながら負けましたが、茨城県は結局優勝しましたね。前年の大学チャンピオンといった選手がおられて、これはもうかなわんなと3対0で負けましたが、そういう試合を見ることができたということと、それからやはり吉野ヶ里町や基山町において、全国からおいでになった選手等をお迎えするためのいろいろなおもてなしがなされているのが非常に印象的でした。

と、県内の市町村関係者に申し上げていますが、吉野ヶ里町は吉野ヶ里遺跡も含めて全国的にもよく知られていると思いますが、基山町について私はよく知りませんでした。でも国スポをきっかけに訪れたり、いろいろ調べたりすることによって、全国の皆さんにそれぞれの地域を発信する本当に貴重な機会だなと思います。基山町について調べてみると、人口が2万人弱です。福岡県に隣接しており、鳥栖市との間に挟まれたまさに陸上交通の要衝でありまして、なるほどと思いました。改めてそんなことも感じた今回の国スポの視察でありました。先ほど言いましたように宮崎らしい大会、そして魅力の発信につながるように準備していきたいと考えております。

から冒頭以上です。

質疑応答

令和7年度当初予算編成方針について

(宮崎日日新聞)

表事項の中で当初予算編成方針のポイントとネーミングライツの決定について少しお伺いします。まず当初予算編成方針のポイントですが、ちょっと大枠の話になるのかなと思うんですけど、今年度の予算編成においては、「宮崎再生」が「日本一挑戦」と合わせて大きな柱として打ち出しもされていたと思います。今回は基金を活用するということですが、「宮崎再生」という言葉自体を当初予算編成方針の中では使っていないと思います。先ほどの経済指数がプラス成長になったりというところも踏まえての判断なのかなと思うんですが、どういうふうな整理をされたのか、1つステージが上がったというか、変わったという認識なのかお聞かせください。

(知事)

料4ページの右上に「社会経済活動の回復基調、それを本格的な成長軌道へ」とあり、まさにその部分であろうかと思います。「宮崎再生」というワードを掲げて、コロナ、物価高、災害等からさらなる回復を図っていくことを前面に令和6年度についてはそのような方針で取り組んでいるところでありますが、回復基調に乗っていることをもって、改めて「再生」というワードではなく、今の回復基調をさらに本格的な成長軌道へ結びつけていきたいということでありますし、もちろん宮崎再生基金はまだありますので、それを活用したさらなる経済の活性化に向けた取組を粛々と進めていきたいと考えています。

(宮崎日日新聞)

ほどのご説明の中で日本一挑戦プロジェクトについては、若者・女性を重視した人口減少対策の強化を特出ししたと表現されていましたけれども、3つあるプロジェクトの中でこれを特出しした問題意識というか、そこについてもうちょっと詳しくお聞かせ願えますか。

(知事)

子化対策がいろいろ求められる中で、なかなか難しい部分もありますし、それをいろいろ分析してみると、自然減対策のみならず社会減対策をより強化していく必要があるということ、そして人口減少対策という大きな目標を掲げる中でも、若者・女性に焦点を置くべきではないかということで、実際にプロジェクトの推進にあたっても、女性活躍促進ワーキンググループというものを別途立ち上げて、部局横断的に、また、若手や女性ももちろん子育て中のメンバー等も含めて、プロジェクトの中でもそのテーマに少し重点を置いて取組を進めているところも背景にあります。これも宮崎のみならず、全国的に地方の直面する課題であろうかと考えておりまして、令和7年度に向けては、ここを特に頑張っていくんだというところで2つ目の柱に置いているところであります。

(宮崎日日新聞)

事が今イメージしている「若者・女性が生き生きと活躍できる環境づくり」と言うと、UIJターンは何となくわかるんですけれども、この部分で県の取組がまだ弱いものとか、今後新しく取り組んでいきたい視点みたいなものとして、どういうものを落とし込んでいくといいのかなというイメージはありますでしょうか。

(知事)

さに現場や当事者の声を吸い上げている最中でありますので、具体的にこれというところまで今整理できているわけではありませんが、やはりこれまでも特に本県の場合は、年齢でいうと15歳から24歳等の進学・就職のタイミングで県外に行く若者が多いということは見えていたところであります。高校卒業後の県内就職率の改善などにもこれまでずっと取り組んできたところであります。大学卒業等のタイミングもこれからもっと力を入れていくところでありますが、そのためにはやはり魅力ある雇用の場を確保していくことが重要です。特に地方の課題としてあるのは、女性がより活躍できるような雇用の場がやはり都市部に多いため、女性が都市部に流出しているのではないかと言われておりますので、魅力ある職場づくりに取り組んでいくことと、それからやはり地方においては、従来のように、例えば女性が生きづらさ、息苦しさを感じているようなことがあるため、男女共同参画の取組をさらに進めていくといいますか、そういったところをもっともっと進めていくことが必要だろうなと思います。社会全体としてそういった意識も、それから働き方や子育ても含めてですけど、そこを変えていくということですね。これは1年、2年でできることではなく、やはり腰を据えて取り組んでいくべき課題であろうかと思いますが、そういったところにより焦点を置いて、県だけでやる話ではなく、市町村や経済界と一緒になって取組を進めていきたいと考えております。なお、今の話に直接かかるかわかりませんが、今、全国知事会でも人口減少対策本部を立ち上げて、そういった議論を行おうとしておりますし、人口ビジョンを打ち出した人口戦略会議では、それぞれの地域でいろいろなフォーラムを行いながら、意識の改革も含めて国民的な議論で取り組んでいこうとするなど、そうした流れも進んでおりますので、全国知事会の動きや人口戦略会議の動き、そして国に対してももっと力を入れていただきたいという提言も行っておりますので、そういったところとうまくはずを合わせながら、本県としても取組を進めていきたいというビジョンを描いております。

(宮崎日日新聞)

後に予算のフレームのところで、資料の1ページ目の「持続可能な未来に向けた基盤づくり」の下に、2つの基金の活用により必要な財源を確保してますよということと、基金以外にも今後別途、財源を措置するということですけど、資料の下部にも同じような表現で「財源を確保する」や「別途財源を措置する」と書かれてあるんですけど、また何か基金を別途設けて、そこの枠の中でやっていくということでしょうか。

(知事)

こまで整理が今できているわけではありませんが、先ほど申し上げましたように、基金というのはある程度期限を設けて運用するものです。日本一挑戦プロジェクト推進基金が令和6年から令和8年まで、それから宮崎再生基金は令和4年から令和7年までという期限がありますけれども、その期間に限ることなく取り組んでいきたいという問題意識もあります。

宮崎県プールにおけるネーミングライツ・スポンサー企業の決定について

(宮崎日日新聞)

と宮崎県プールのネーミングライツについて、募集のときの細かい点は覚えていませんが、プールはPFIの事業で一体的に整備していると思うんですけど、「パーソルアクアパーク宮崎」というのはいわゆるプール本体施設のみのネーミングライツなのか、パークと付いているので公園的なイメージがあるんですが、敷地全体につくようなイメージなのか、そこはどういう整理でしょうか。

(知事)

れはあくまでプールのネーミングライツになります。

(宮崎日日新聞)

のプールのネーミングライツについては公募だったかと思うんですけど、何社ぐらいから応募があったかわかりますか。

(スポーツ振興課)

募があったのは1社のみでございました。

(NHK)

プールの愛称が決まったということで、県民の皆さんにどういうふうに施設に親しんでもらいたいかお願いします。

(知事)

事な施設だと思います。3年後の国スポの成功に向けての重要施設との位置づけでありますが、本県が既に掲げているように国スポだけではなく、「スポーツランドみやざき」の将来につながる施設であろうかと考えております。私自身が水泳を大変好きというのもありますが、健康づくりにおいてもプールはとても重要な施設になろうかと考えております。また、こうした施設の整備による大会誘致というスポーツ振興も考えられますし、例えば多くの方に水泳に親しんでもらうようなプログラムを提供することによって健康づくりにも資する、プールなどは特にそういう施設になるのではないかと考えております。あともう一つは立地を考えたときに、日常的に使っていただくことで、まちなかを回遊することも考えられます。今、宮崎市では「ウォーカブル」という歩いて楽しめるようなまちづくりが進められておりますが、プールも含めたこのエリア一帯の整備によって、様々な効果が狙える施設であろうかと考えています。

日向坂46タイアップ企画第2弾について

(NHK)

う一つ、今回の「ひなたフェス」は県としても新しい試みだったと思うんですけれども、来年度以降もこうしたフェスをしていきたいといったご意向はございますでしょうか。

(知事)

向坂46とは名前の縁があり、そして「みやざき大使」もお願いしておりますので、また今後ともフェスの開催も含めていろいろお力添えをいただければと思いますが、来年すぐにどうこうということではありません。まず1つは、日向坂46とのまた今後ともいろいろなコラボができればなという思いと、それからサンマリンスタジアムを初めてこういったイベントで使うことができたというのは今後にとって大きいと考えております。こういったコンサートのようなものもあれば、それ以外の大きな大会として例えば以前、青年会議所の全国大会で使えないだろうかという提案をいただいたことがあって、そのときには天然芝の養生の問題があってできないですと申し上げましたが、今回の経験やノウハウを生かしながら、いろいろなイベントでの活用も今後考えられるのではないかと思います。これも具体的に決まっているものではありませんが、その可能性が広がったことを今の段階では前向きに受け止めております。

県庁5号館の活用について

(宮崎日日新聞)

回、野球場のコンサート利用ということで、今回はかなり規模が大きかったですけど、県有施設のいろいろな多用途での活用の一例かなと思います。私が気になっているのが県庁防災庁舎前の5号館になります。歴史・由緒あるきれいな建物だと思います。1階スペースは非常に趣があるなと思っていて、昨年は焼酎のインバウンド客向けのモニターツアーのディナーを一度やられているかと思うんですけど、非常に魅力のあるスペースだなと思うんですが、ここについてどういうふうに今後活用していくべきなのか、もし活用していくとしたらどういうイメージを知事として持っていらっしゃるのか考えをお聞かせください。

(知事)

まい自体が宮崎の歴史を物語るものでありますし、それをこういうふうに大切に使っているということ、そして建物自体の魅力もあり、いろいろな活用が考えられようかと思います。今は会議室として使ったり、いろいろな表彰の場面で使ったり、そしてそういったイベントで使ったり、そして建物の前のスペースでは音楽コンサートや、建物の中でも音楽や文化等のイベントを行ったりしております。せっかくのああいった資産をどのように今後効果的に生かしていくのか、これもやはり我々に知恵やアイデアが求められている部分だと思います。宮崎ストリート音楽祭等においても5号館の前のスペースが定番で今回使われるようになりましたし、さらには視野を広げると、広場全体がいろいろなイベントとして有効に活用されていますので、それと相まって活用を考えていきます。そのことは、場合によっては多くの皆さんに防災庁舎の防災機能を認知していただく1つのきっかけにするとか、そういうことも考えられましょうし、大変重要な指摘だと思います。例えば以前は、特定のアーティストも念頭に置きながらですが、一種の美術館のように使えないかという民間から提案をいただいたことがあります。なかなかそういう固定した使い方ではなく、いろいろ多用途に今後活用していくというのが今の方針であり、これからもいろいろなアイデアやいろいろな提案もさらにいただきながら使っていくことができればと考えています。

渡邊綱纜氏の逝去について

(宮崎日日新聞)

日の本紙でも報道しましたが、渡邊綱纜さんがお亡くなりになられたということで、改めての受け止めやエピソードも含めてありましたらお願いします。

(知事)

邊さんの訃報に接し、心からご冥福をお祈り申し上げます。宮崎の観光・文化など、幅広い分野で大きな足跡、そして功績を残された方だと深く敬意を表しております。個別にいろいろ接点もありましたし、もっともっと多くの思い出のお話も直接お伺いしてみたかったなと今思っております。まだ具体的に頭を整理できておりませんが、渡邊さん、それから先日は日高のおばあちゃんも亡くなられて、まさに宮崎の大きな時代の1つの区切りかなと、今朝そういう感慨におそわれていたところであります。そうした先人が築いてこられたことをしっかり引き継ぎながら、次につなげていく必要があるなということも改めて感じたところであります。渡邊さんは、川端康成さんが来られたときのエピソードを本に書かれたり、それからいろいろなところで発信されたり、まさに宮崎の大きな歴史の中で、そして宮崎の魅力を全国に発信する中で大きな役割を果たしていただいたなと思います。しっかりとその志を受け継いでいきたいと思います。

第50回衆議院議員総選挙について

(宮崎日日新聞)

う一点、話題が変わるんですけれども、衆議院選挙が公示され、選挙戦が行われております。県内3選挙区に9人の候補の方が立たれているんですけれども、知事は2年前の知事選挙のときに、自民党、それから立憲民主党からの推薦をいただいたりして選挙戦を戦われた経緯があると思うんですけれども、今回の衆議院選挙については、どのような立ち位置というかスタンスで候補者の応援等を考えていらっしゃるのかお聞かせください。

(知事)

挙前のいろいろな通常の活動においても、今言われましたように知事選挙等で応援いただいた政党や団体の皆様から求めがあれば、そういった大会に行って、いろいろお話を申し上げております。それと同様のスタンスで、選挙戦もいろいろな集会等で求めに応じて挨拶等を行っていくことを考えております。

(宮崎日日新聞)

後、予定が入っているものについて、もし可能な範囲で教えていただけるのであればお願いします。

(知事)

れは日々動いていますから、後援会事務所で日程をいろいろ調整してもらっております。

北海道での鳥インフルエンザの発生について

(UMK)

日発表がありましたが、北海道の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したということで、渡り鳥シーズンを前にして流行期・警戒期に入りました。今日も中部地区の防疫訓練が県庁でありましたけれども、そこも踏まえて今回どういうふうに警戒を呼びかけるか考えを教えてください。

(知事)

年このシーズンに直面する課題であろうかと考えております。前のシーズンは幸いにして本県での発生を抑えることができたわけであります。養鶏農家、それから関係者の皆様の協力をいただきながら、さらに警戒を強めていきたいと考えております。これは今までも言われておりますが、北からのルートや南へのルートなどさまざまなルートで渡り鳥の飛来があり、それによって持ち込まれるリスクがあるのではないかという指摘もありますので、さらに警戒を強めていくことが重要です。それから鳥インフルエンザだけではなく、今は幸い大きな広がりはありませんけど、豚熱も警戒が必要であろうかと考えております。それから私はたまたま韓国に先日行きましたが、アフリカ豚熱等の国外からの持ち込みもあります。やはり畜産県として、しっかりとこれからも家畜防疫の徹底と、その中でも特にこの鳥インフルエンザ関係はシーズンがもう明確になっておりますので、粛々とさらに警戒を強めるとともに、今回の情報を共有して、さらに対策を進めていきたいと考えております。

宮崎空港での不発弾の爆発について

(共同通信)

日、宮崎空港の誘導路で不発弾が爆発する事態がありました。幸いけが人はいらっしゃらなかったんですけれども、知事はどんなふうに事案を受け止めていらっしゃいますか。

(知事)

発弾の爆発については、少しタイミングが違ったり、場所によっては大きな事故につながりかねないような事案であったと重く受け止めており、衝撃も受けたところであります。今、国の指示でこういった過去に軍用で使われた空港等について調査が進められており、まず最初の調査が16日の深夜に行われまして、その結果を注視しておりますし、その後全体的にも調査を広げていくということでありますので、国の方針を注視したいと思います。やはり安全・安心はとても大事な課題だと考えておりますので、しっかりと施設管理者として安全・安心を確保するための取組を今後とも求めていきたいと考えております。

(宮崎日日新聞)

れで終わります。

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