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掲載開始日:2019年11月26日更新日:2019年11月26日
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11月13日に、宮崎県庁で、宮崎市、国富町、綾町の教育委員と県教育委員との意見交換会を行いました。
意見交換会では、「市町村教育委員会が抱える課題の解決に向けて」というテーマのもと、「学力向上」や「いじめ」「教育と福祉の連携」などの課題について話し合いました。
その中で、「学びに向かう力」を子どもたちに付けさせるため、家庭・地域・学校が協働して1つの「体験活動」を行うことを提案した班では、「同じ活動の中に立場が異なる人が集まっていることが学びにつながる」として、「教育委員としてそのような考えを述べることができる、コーディネーターの役割を担えたら」と夢を語ってくださいました。
意見交換会の最後には、本年度の3つの地区での意見交換会を踏まえ、本県の松田委員が「このような会などで市町村の教育委員と意見交換をし、新たな気づきを得ることが教育委員としての大きな学びにつながっている」とまとめ、各市町村をはじめとした宮崎県の教育力の向上に向け、今後も連携していくことを伝えました。
11月6日・7日に、島原委員、松山委員、松田委員、木村委員の4名が、先進的な取組をしている学校や教育委員会を訪問しました。
6日にまず訪れたのは東京都立小石川中等教育学校です。小石川中等教育学校は、東京都文京区にある中高一貫教育を行う学校で、「小石川教養主義」「理数教育」「国際理解教育」を3つの柱とした教育活動に取り組まれています。「小石川フィロソフィー」という独自の総合学習を通して、すべての生徒に6年間を貫く課題探求型学習に取り組ませることで、課題解決に必要な思考力や判断力、表現力などを養成されていました。
進学実績も豊富で、生徒は「難関大学に行きたい」という単純な発想ではなく、「○○を研究したいので、△△教授のいる大学に進学したい」と具体的に将来像を考えているという話が印象的でした。
次に訪れたのは、埼玉県の伊奈町教育委員会です。伊奈町教育委員会では、平成29年度から3年間、文部科学省と埼玉県教育委員会から「学校現場における業務改善加速事業」の委託を受け、「子どもたちの笑顔があふれる学校」づくりを最大の目的として、教職員の働き方改革が推進されていました。中でも特徴的な取組が「カエル会議」というもので、「早くカエル」「仕事のやり方をカエル」「人生をカエル」ことを目的に、教職員が業務改善について話し合うことで、教職員自身の意識改革にもつながっていることがわかりました。
7日には、埼玉県の所沢市立三ヶ島中学校を訪問しました。
三ヶ島中学校では、「朝鑑賞」という、毎週金曜日の朝10分を使い、絵画等のアート作品を媒介にして教師と生徒が対話する特徴的な取組をされています。この取組によって、生徒の「観察力」や「推論する力」、「コミュニケーション能力」などの様々な能力が向上するとともに、人間の多様性の理解にもつながっていることがわかりました。
また、今年度から単元毎の習熟度を確認するために「単元テスト」が実施されており、基礎事項の確認だけでなく、文章で自分の考えをまとめて書く問題も出題されていることで、生徒の思考力の育成にもつながっていることがわかりました。数学の問題では、「この計算の間違っている点を説明し、正しい答えを求めなさい」というような設問もあり、大変興味深く感じました。
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