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掲載開始日:2021年4月1日更新日:2021年4月1日
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キュウリ「耐病光華」を用いた養液・夏秋栽培での、株あたりの仕立て本数を検討し、4本仕立てより2本仕立ての方が、可販果収量が多くなることを明らかにしました。
キュウリ試験栽培の様子
葉面積指数(LAI)は、光合成の観点から重要な要素で、求めるためには葉面積が必要です。そのため、簡易な葉面積推定法を検討したところ、キュウリ「耐病光華」の養液・夏秋栽培における葉面積は、個葉の葉長と葉幅を乗じた値を用いた推定式で求めることができ、この推定式を用いることで葉面積指数も推定することが可能になりました。
葉面積と葉長と葉幅を乗じた値の関係(2本仕立て及び4本仕立ての合算)
促成ニガウリ「宮崎つやみどり」のアコーディオン誘引(下図)における栽培管理の確立を目指し、厳寒期(12月~2月)の交配頻度を検討したところ、週2日及び週3日交配よりも週5日交配の方が適することを確認しました。
アコーディオン誘引の模式図
施設果菜類では、生産性や作業性等の向上を目指し、施設内の最適な環境条件づくりに必要な複合環境制御技術を確立するため、キュウリ・ピーマンの養液栽培を中心に、養液管理、温度管理、光環境改善等に関する研究に取り組みます。
キュウリ、ピーマン雇用型の大規模経営を想定した栽培管理のマニュアル化を目指し、栽培管理方法(養液栽培・仕立て・誘引等)を検討します。
ハイワイヤー栽培に適する品種、多収・高品質品種の育成に取り組みます。
強い炭疽病抵抗性があり、おいしく輸送性の高い品種、機能性成分(ビタミンC)を多く含む品種の育成に取り組むとともに、既存品種を活かした早期出荷のできる管理方法や育成した系統の栽培技術の確立を目指します。
果実形状、果色の改良を重点に、栽培管理の省力化も含め、施設及び露地栽培のそれぞれに適した品種の育成に取り組むとともに、育成した系統の栽培技術の確立を目指します。
夏秋期雨除け栽培の丸トマト及びミニトマトにおいて、中山間地域での生産性向上及び生産安定を目指し、昇温抑制対策及び炭酸ガス施用について検討します。
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