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掲載開始日:2025年2月14日更新日:2025年2月14日

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令和6年度「知事との本音トーク」地域版(第8回)

内容

開催日時など

開催日時

令和7年2月7日(金曜日)午後1時30分から午後3時まで

場所

三股町総合福祉センター大会議室

テーマ

三股町の将来像と直面する課題

参加者

三股町の皆さん11名

本音トークの内容

知事挨拶

  • 本日は、「知事との本音トーク」にご参加いただき、心から感謝申し上げる。県政推進においては、「対話と協働」を重視し、市町村の皆さまとの意見交換を通じて、そのフィードバックを県政に反映する取組を行なっている。平日の日中という皆さま大変お忙しい中、貴重なお時間をいただくことになり、本当に心から感謝を申し上げる。
  • 「知事とのふれあいフォーラム」は今年度より「知事との本音トーク」に名称変更した。本音トークとしての開催は8回目、今年度最後である。
  • 三股町は人口が増えているという報道があった。隣接の都城市がさまざまな子育てや移住に関する施策を打つ中で、都城市のベッドタウンとして位置づけられてきた三股町も増えているというのは非常に興味深く、素晴らしいことである。
  • 先日行われた市町村駅伝では町村の部、一度もトップを譲らず圧倒的な1位という成績を出し、サッカーの高岡伶颯選手がイングランドのプレミアリーグに加入するなどスポーツに明るい話題も多く、本当に三股町は元気な町だと感じている。
  • それでも、物価高や自然災害など課題は尽きない。課題に的確に対応しながらも、これからの地域づくりをいかに進めていくかという議論ができればと考えている。

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本音トークの様子

集合写真

知事挨拶

意見交換

意見交換2

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主な意見など

三股町の将来像と直面する課題

  • 保育会の会長として、園長会など各園の園長先生方と話をする機会が多くあるが、やはり少子化問題は危機的である。
  • 隣接の市がふるさと納税の活用などにより保育料完全無料、手当などかなり手厚くなっている。国の方針としてふるさと納税で地方創生というのは良い制度だと思うが、地域格差が広がっている。福祉の分野において、生まれた町によって受けられる支援が異なるのは弊害だと感じている。
  • 出生データによると昭和41年は丙午で出生率が大きく低下している。近く、丙午が来ると認識しているが、この少子化の現状にさらに拍車がかかるということで、何か県として備えているのか聞きたい。
  • 介護予防事業を中心に取り組んでいる。今までは自治体主体の教室が地域にたくさんあったが、高齢化が進む中で、成果に目を向けなければ持続が難しくなってきているという現状があり、2022年からハードな内容のフィットネス教室を始めた。機能が落ちてからではなく、元気なうちからハードな運動を続けて、できるだけ元気な状態を長く保っていこうという取組である。参加者も増え、結果も出てきている。
  • 元気な方が増えると、支えられる側ではなく支える側になり地域のボランティアとして活躍してもらえるなど良い流れができる。三股町は小さい自治体でフットワークが軽く、福祉の連携もスムーズである。柔軟に目の前の困難に対応する形で教室を展開できているので、これらの動きの成果を数字として示して、三股モデルとして展開できる形に持っていきたい。
  • 自治公民館の加入減少に課題を感じている。
  • 三股町は人口も増え、住み心地の良いランキングなどでもかなり健闘しているが、将来的な少子化の試算なども踏まえ、働き場所の提供にも力を入れてほしい。三股町に企業を立地して人が集まるような流れを作り、広域的な発展をしていく必要があると思う。
  • 三股町青年協議会が発足して13年になる。多世代交流事業や青少年育成事業のほか、縁結び事業なども町や県の補助金を活用して実施した。バスを使っての三股町内での神社巡りや交流会などを行なった。コロナ禍で活動が制限されてきたが、縁結び事業を再開できる環境になり、内容を協議しているところである。しかし、SNSでの出会いが主流になる中、アイデアがなかなか出てこない。何かアドバイスはないか。
  • 畜産情勢が厳しい中、補助金などで支援をしてもらっており大変助かっている。
  • 輸出が伸びているという話があったが、相場は上がっていない。牧草は自分たちで作付けしているが、種子の値段が高くなってきている。宮崎県だけに限った話ではないが、資材全般価格が上がっている。
  • 共同出資によりハラール認証の食肉の輸出が始まったが、関連しているところだけが儲かる状態で、若手の牛舎の返済が始まったばかりの人たちは価格が下がって厳しくなっていくのかと不安に感じる。
  • 宮崎牛が4大会連続内閣総理大臣賞を受賞したが、実際どの程度まで宮崎牛の知名度は上がっているのか。これだけの実績を出しているのだからもっと飛躍してもらいたい。
  • 出身が三股町で、地域おこし協力隊として地元を希望あふれる町にしたいと思い16年ぶりに帰ってきた。今は、じゃんかん踊りを通じた三股町のPRを企画している。
  • インバウンドの方々をどう地方まで誘致するかが課題である。県でも増やすための施策を検討していると思うが、実際にインバウンドは高千穂や青島といった分かりやすい観光地に限られてしまうのではないかという危機感がある。都城に呼び込み、三股にも足を伸ばして滞在してもらうという、自治体をまたがった、しっかり地方にも波及するような取組を推進してほしい。三股町は泊まるところがないとの指摘もあるので、ゲストハウスを作ろうと自分でも計画している。
  • 地方創生伴走型支援制度ということで官僚の2拠点活動が打ち出された。内容は官僚が2~3名のチームを作って任期1年の間に3~4か月地方に足を運ぶことで、役所の人手不足や企画の補助を行うというものであるが、地方が求めていることと乖離があると思う。3~5年程度移住してもらって、企画から実行まで汗をかいてもらう、それくらいのことが必要だと思う。移住者や地域おこし協力隊とどこまで気持ちを共有して地域づくりをしていけるのか、この制度に対する見解を聞きたい。
  • 結婚して三股町に来たが、移住者が歓迎されやすく、適度な距離感を保ちながらも、地域に馴染んでいける風土があると感じている。人柄の良さ、都城市のベッドタウンとしての立地の良さ、豊かな自然環境、安心で快適な暮らしができることが、幸福度につながっている。
  • 官民連携の交流拠点施設の整備を中心にまちづくりに関わっている。南海トラフ巨大地震の発生確率が上がってきている今、三股町は避難先地域として適しており、また、現在計画している交流拠点施設は災害時の受け入れ施設として有効に活用できると考えている。そこで、本施設を活用した防災訓練や県主催の防災教育プログラムなどの実施支援、防災機能を備えた施設整備のための助成をしていただきたい。
  • 三股町商工会青年部として、地域の活性化に取り組んでいる。焼肉カーニバルやふるさと祭りなど地域を元気にする活動に力を入れている。
  • 主活動の一つに「ミマタレンジャー」がある。子どもたちに喜んでもらえるようイベントでショーをしたり、クイズ大会をしたりなど触れ合う中で、子どもたちは大切だと日々感じている。子どもたちへの投資が必要で、子どもたちが集まる場所をつくることが重要だと思う。先ほど話に出た交流拠点施設は、子どもたちが集まることで、関わる大人、地域の高齢者も集まってくる。構想が着々と進んでおり、とても楽しみである。
  • 60年近く三股に住まわせてもらい本当に良かったなと思えるほど三股が大好きである。本音が言え、すぐに行政にも声が届く点がとても良い。
  • 町に限らず県もよくホームページに載っていますという言葉を使うが、どれだけの人が理解しながらそれを見ているのか、そもそも見ない人たちもいる。また、さまざまな広報で情報発信されても、どうしてこうなったのか、なぜやらなければならないのかという点が見る側に理解されていないのではと感じる。
  • 地域の繋がりが希薄になっていると思う。さきほど災害の話が出たが、地域の人を知らないと助けることができない。私たちは先人がやってきてくれたことの上に立って、今のさまざまなことがスムーズにできている。今度は私たちが子どもたちの未来のために何をすれば良いのかを考える機会を各地域の中で持って、次世代につなげていくような取組が必要である。
  • 地域には一人暮らしの方がたくさんいる。生活の実態調査をして、一人暮らしの方が安心して住める対策も考えてほしい。
  • 文化と教育は三股町の基礎になっている。人と人とのつながりという意味で非常に大きな役割を果たしていると思う。例えば、三股町内の小学校では6年間毎年お芝居か音楽かを聞くことができる仕組みがある。中学校でも伝統芸能を体験し、9年間で毎年さまざまな文化に触れられる機会がある。子どもが少ない地域の学校では誰か呼ぼうと思っても難しい。どこに生まれたかで、子どもたちの文化体験や人とつながる大事な文化の格差が生じている。どうにかしたいという思いから、「キッズアート基金」という形で寄付を募って、小さい学校で文化体験を行う際には、その寄付で賄う仕組みを作っている。
  • 三股町の文化教育という強みが宮崎県全体の強みになると良いと思っている。
  • 町民が主役、町民が輝く場を作ることを目的にまちづくり団体として活動している。団体を運営するにあたって、官民連携の大切さを実感している。行政の仕組みを民側が知ったり、行政の方が町民の立場に寄り添って考えたりするという関係が大事で、まちづくりをみんなが自分事化する人が増えたと思う。
  • さまざまなイベントを実施するにあたり、人員不足や資金などの財源に課題がある。ソフト面でのまちづくり活動、文化活動への予算的な支援があると活動しやすく、コミュニティが持続可能になると感じている。

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知事総括

  • 本日は、皆さまからさまざまなご意見やご要望を総括的に伺い、私も刺激をいただいた。
  • 県全体の一つのモデルとして三股はちょうど良い立ち位置にある。隣に都城がある中、都城の動きを受け止めながら人口増加や連携の機運、外から来た人を受け入れる地域性、これらで大きな成果を出していただきたいという大きな期待を膨らませたところである。
  • いただいた意見をしっかり受け止めて取り組んでいきたい。これからもいろいろな場面で遠慮なくご指摘をいただき、県政のさらなる発展に力を貸していただきたい。

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お問い合わせ

総合政策部秘書広報課広報戦略室 

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

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