平成25年度第131回宮崎県の財政

国及び地方の財政は、これまでの世界景気の減速、円高・デフレ不況等を背景とした長引く景気低迷によって税収が伸び悩む一方で、高齢化等に伴う社会保障関係費の増大が続くなど、大変厳しい状況にあります。

本県においても、県税や地方交付税の大幅な伸びが期待できない中、増大する社会保障関係費に加え、停滞している県内経済の活性化や南海トラフ巨大地震等を想定した防災・減災対策など、県民の安全・安心の確保に向けた取組に多額の財政需要が見込まれており、財政状況は厳しさを増していくものと考えられます。

このような中、平成25年度当初予算は、財政改革の取組を着実に推進するとともに、特別重点施策の「新しい時代を切り拓く『成長産業』の育成」をはじめ、「地域経済の活性化」、「安全・安心でゆたかな地域づくり」の3つを重点施策に位置づけ、「光あふれる未来へ向けて～元気なみやざき成長予算」として編成したところであり、国の緊急経済対策に伴う平成24年度補正予算と一体的に執行することで、停滞している県内経済の本格的な回復を図ることとしております。

この「宮崎県の財政」は、このような県の財政状況を県民の皆様に広く知っていただくため、年2回公表しているもので、今回は、平成25年度当初予算の概要及び平成24年度下半期の財政運営の状況等を主な内容としております。

県民の皆様には、この冊子を通じて本県の財政状況について御理解いただき、今後の県政運営に積極的に御助言や御協力を賜りますようお願いいたします。

平成25年6月
宮崎県知事河野俊嗣