平成26年度第133回宮崎県の財政

国及び地方の財政は、景気は緩やかに回復しているものの、消費税率引上げ後の動向や海外景気など、先行きが不透明であるとともに、少子高齢化等に伴う社会保障関係費の増大などにより、大変厳しい状況にあります。

本県においても、県税や地方交付税の大幅な伸びが期待できないことに加え、県内の経済・雇用対策、南海トラフ巨大地震の被害想定等を踏まえた防災・減災対策、地域医療の確保や子育て支援対策など、重要課題が山積し、引き続き厳しい財政状況が続くと見込まれております。

このような中、平成26年度当初予算は、最終年度となる「第三期財政改革推進計画」を着実に推進しながら、県総合計画「未来みやざき創造プラン（アクションプラン）」の総仕上げとして、本県が将来にわたって発展するための基盤づくりに取り組むとともに、本県を支える人材の育成、成長産業の育成加速化、防災・減災対策、健康づくりや子育て支援の推進などを図る「東九州の新時代へ～みやざき飛躍予算～」として編成したところであり、東九州自動車道「延岡～宮崎」間の開通など、本県の浮揚への追い風を確実に捉えつつ、本県のさらなる飛躍を目指した取組を進めていくこととしております。

この「宮崎県の財政」は、このような県の財政状況を県民の皆様に広く知っていただくため、年2回公表しているもので、今回は、平成26年度当初予算の概要及び平成25年度下半期の財政運営の状況等を主な内容としております。

県民の皆様には、この冊子を通じて本県の財政状況について御理解いただき、今後の県政運営に積極的に御助言や御協力を賜りますようお願いいたします。

平成26年6月

宮崎県知事河野俊嗣