掲載開始日:2024年8月23日更新日:2024年8月23日
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令和6年7月16日(火曜日)午後3時から午後4時45分まで
小林保健所2階多目的ホール
宮原会長、村岡委員(代理:甲斐副市長)、高妻委員、中武委員、溝邉委員、内村委員(代理:遊木事務局長)、濵田委員、大仁田委員、吉村委員、安藤委員、姫野委員、寺園委員、大浦委員、山崎(﨑は立)委員、山下委員、稲田委員、小城委員
所長、次長(総括)兼総務企画課長、次長(技術担当)兼衛生環境課長、健康づくり課長、都城保健所衛生環境課長(兼小林保健所)、総務企画担当副主幹、健康管理担当副主幹、環境対策担当副主幹、衛生担当副主幹、都城保健所監視指導担当主幹(兼小林保健所)
各議題について事務局より説明があった後、以下のとおり質疑が行われた。
(委員)
西諸に医師を始め医療従事者が足りない中、このような地域的偏在が生じている原因と今後の対応策について伺いたい。
(事務局)
全国的に、東京、大阪、名古屋、福岡といった大都市圏や本県と同じように県庁所在地に医師が集中する傾向があるが、その理由の一つとして、子供の教育環境や規模の大きい医療機関があることが考えられる。県全体では、地域枠の設置等により、若手医師は増加傾向にあるものの、西諸で開業や勤務をされている医師の意見も伺いながら、若者の都市部への流出を食い止めるために、地域全体で考えていく必要がある。
(委員)
西諸では産科や小児科で厳しい状況となっているが、医業においても事業承継が進められないか。
(事務局)
全体の状況に関する情報は手元にないが、開業医の方の親族がいらっしゃる場合だけでなく、全くの第三者が継承する場合もあると聞く。表に出てこない部分もあり、宮崎東諸県以外ではあまり進んでいない状況にあると認識している。
(委員)
西諸では歯科医師数も減少傾向にある。特にえびの市で歯科医院の減少がみられ、残る歯科医師の負担増を懸念している。また、歯科衛生士や歯科技工士を県内で育てても、給料や労働環境に優る都会に流出してしまい、人材確保が困難になりつつある。
(事務局)
歯科医師の高齢化も含めて、切実な問題と受け止めている。若者の流出が続けば、医療従事者の確保も大きな問題になっていく。問題解決に向けて、みんなで一緒に考えていきたい。
(委員)
薬剤師の従事先は、医療機関の門前薬局や医療機関内のほか、医薬品販売店などがある。薬局薬剤師は多数でも少数でもないとのことだが、薬局自体は減少している。医師や患者、地域のためにこれからもがんばっていきたい。
(委員)
いただく薬が多く困っていたケースでは、地域の薬剤師に相談したところ、コミュニケーションが苦手な方からもよくお話を聞いてくださって、一包化や医療機関との調整を丁寧にしていただき、とても感謝している。地域のつながりがとても重要だと感じた。
(委員)
子育て世代からすると、よい教育を受けさせたいという気持ちから西諸以外でということは理解できる。将来的にいずれは西諸に戻ってきてもらえるよう、トータルで対応策の検討を進めていただきたい。
(会長)
医師不足の原因は、新しい臨床研修制度の下、従来の大学医局からの医師派遣が減少していることもあると考えるが、保健所においても大学や関係機関と連携していただき、地域への医師派遣に向けた支援をお願いしたい。自治医大卒医師の派遣については、従来から小林市、えびの市及び高原町で要望しているが、西諸は地域全体がへき地であると考えている。自治医大卒医師派遣について輪番制の検討も含めて、保健所としても地域の声を受け止めていただきたい。薬剤師も歯科医師も現状は非常に厳しい状況にある。県においては、今回策定した医療計画をしっかり実行していただき、特に医療人材の確保をお願いしたい。
(委員)
ベジ活応援店の指定の基準、例えば野菜にこだわりがあるというような基準があるか。指定の流れや店舗側のメリットと併せて教えてほしい。
(事務局)
飲食店での提供や弁当店での提供ごとに、野菜の使用量を基準に細かく定めている。指定は店舗から申請してもらう形で、情報をいただければ保健所から働きかけも行う。指定された店舗にはのぼりを配布したり、県ホームページで紹介したりして県からもPRを行っている。
(委員)
西諸は高血圧患者が多い地域なので、ベジ活指定店舗の新規開拓にも努めていただきたい。家庭でも野菜摂取量が増え、適塩が進むことで、地域住民の健康寿命が伸びていくとよいと思う。
(委員)
飲食店でも西諸のおいしい野菜がたくさん食べられるよう、工夫をお願いしたい。
(委員)
子供の歯科健診、歯医者の歯科受診率のところが気になっている。学校で虫歯があっても、すぐ受診するご家庭としないご家庭に二極化していると感じる。親子で受診できるペアチケットなどが有るとよいと考える。受診促進に向けた取組の検討をお願いしたい。
(会長)
現状を含めて歯科医師会の先生たちとも協議いただきながら、受診促進に向けた取組の検討をお願いしたい。
(委員)
一日350グラムの野菜摂取はいろいろなところで耳にするが、なかなか難しい側面もある。子供や保護者と接する機会を積極的に活用して、やっぱり野菜を食べないといけないよと伝えていきたい。
(会長)
野菜が苦手だった子供が、自分で体を動かすことでおいしくいただけるようになることもある。きっかけづくりが重要だと思うので、保健所においても検討をお願いしたい。小林市でも健幸ポイント事業を行って、歩くこと等を通じて、市民の健康づくりに取り組んでいる。ポイントが付与されたり、グループで取り組んだりして楽しかったとの声も多く、継続して参加いただいている。県でも歩く習慣を通じた健康づくりに継続的に取り組んでいただきたい。
(委員)
地域猫と野良猫の区別について、地域猫は飼い主なしという理解をされてしまうと日頃の啓発が足りていないと無力感を感じる。地域猫対策は、野良猫の問題を地域社会というコミュニティの問題だと捉えることである。地域全体で、対象となる猫の餌、糞尿、日常の世話など全体的に管理をしていくことになるので、結果として猫の苦情は確実に減っていくことになる。地域猫の飼い主は、特定の誰かではなく、地域全体といえる。地域全体が合意を得ていくためのプロセスを通じて、行政には、動物と人間の共生に向けて継続的なフォローをお願いしたい。
(事務局)
地域猫の申請手続では、保健所に相談があった場合、申請に先立って、事前説明として、餌や水の与え方、トイレ等のお世話をどうするかを決めていただくだけでなく、猫が苦手な方へのフォローをどうするか、天寿を全うするまで最後まで面倒をみるためにどうするかということをお話して、地域全体の合意を得た上で、申請していただいている。地域猫として避妊去勢手術をしたから終わりではなく、地域全体でそこにいる猫たちを管理していくような形でお願いをしている。
(委員)
最近の地域の動向として、少子化、一人暮らし高齢者の増加、空き家の増加、雑草や藪が増えている、鳥獣が増えているなど様々課題がある中、地域全体が合意して、地域を愛するがために多少面倒な手続もいとわずに、地域がまとまって地域猫を進めていくということは素晴らしい取組だと思う。地域猫の指定数も思った以上に順調に増えていると感じるが、優良事例があれば教えていただきたい。
(委員)
地域猫の指定を受けたが、手続は意外と簡単で、野良猫が増えて困っていたのが、猫の好きな方と苦手な方との確執もなくなり、取り組んだ方々からも地域全体から感謝され、実際やってみてと本当よかったと聞いている。
(会長)
地域猫に地域全体で取り組むことは、地域がまとまる一つのきっかけになると思う。優良事例についても、保健所において引き続き積極的な発信をお願いしたい。
(委員)
認知症の高齢者の一人暮らしのケースだが、つい野良猫に餌をやってしまい、猫が住みついたり、猫にのみが増えて困っている場合は、どこに相談すればよいか。
(事務局)
高齢者の方のプライバシーもあるので難しい部分もあるが、協力していただける方がいる場合は、本人と一緒に保健所に来てもらうなどして、まずは保健所に相談していただきたい。問題解決に向けたアドバイスはできる。地域猫として管理していくのであれば、地域の方が主体となって進めていくことになる。
(委員)
猫が野良猫なのか、地域猫なのかということは、保健所に問合せすればわかるか。
(事務局)
地域猫として指定しても、その猫が地域を離れて遠くまで行ってしまうこともある。地域猫の指定手続の中で、対象となる猫の特徴を記録しているので、情報提供いただければ、照合することで関係する地域を特定し、対応を進めていくことは可能である。
質疑は特になし
(委員)
美容室の巡回指導を指導員として行っているが、衛生面で特に気になる店については保健所にも協力をお願いしたい。
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宮崎県小林保健所総務企画課
電話:0984-23-3118
ファクス:0984-23-3119
メールアドレス:kobayashi-hc@pref.miyazaki.lg.jp