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掲載開始日:2024年8月29日更新日:2024年8月29日

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令和6年度延岡保健所運営協議会の議事概要を公開します

1.開催日時

令和6年7月29日(月曜日)午後2時から午後3時30分まで

2.場所

延岡保健所講堂

3.出席者

(1)委員

読谷山委員、佐藤(信)委員、岩﨑委員、甲斐委員、山下委員、鴨田委員、松本委員、田端委員、佐藤(修)委員、髙田委員、太田尾委員、山内委員、富髙委員、山口委員、三木委員(代理)

(2)事務局

所長、次長(総括)、次長(技術担当)、総務企画課長、健康づくり課長、健康管理担当副主幹、疾病対策担当副主幹、衛生担当副主幹、環境対策担当副主幹、監視指導担当主幹、総務企画担当職員

4.議題

  • (1)いわゆる健康食品について
  • (2)麻しん等について
  • (3)その他

5.議事要旨

各議題について事務局より説明を行なった後、以下のとおり質疑及び意見があった。

(1)いわゆる健康食品について

(委員)

小林製薬の紅麹について、資料の写真にもあったように「悪玉コレステロールを下げる」や「血圧を下げる」「血流改善」と書かれているが、この表示自体が適切ではなかったのか、表示自体は法令違反ではないが、結果的に摂取した方が健康被害に遭われてしまったのか。今回はどのように認識すれば良いか。

(事務局)

小林製薬が掲示している食品表示法に基づく記載内容について違法な事例はない。表示自体は紅麹の有効性や安全性など科学的情報を提出し、国の消費者庁から認められている。小林製薬については、紅麹自体が害という訳ではなく、紅麹を工場内で製造する際に混入した青カビが発生するプベルル酸による健康被害である。今回の件は健康被害の報告が遅かった。令和6年9月から食品衛生法に基づく健康被害の報告が義務化され、8月中に行政や製造者などへの説明会が実施される。

(委員)

機能性表示食品の制度自体が危険性をはらんでいるようにも感じる。今回の被害の大きさから今後の事例の迅速な公表というのは大事な点だが、さらに踏み込んで安全を確保するような制度の強化が必要だと感じたが国における議論などはあるか。

(事務局)

情報提供の義務化に加えて、機能性表示食品については製造過程における製品の安全性や安定性を維持するための要件を厳格化する。そのための事項の見直しを行い、令和6年9月に施行されることとなっている。

(委員)

機能性表示食品については事業者の責任において届出を行い、最終的には厚生労働省が許可をするが、死亡者などが発生したときには、許可を出した厚生労働省が責任を持つのか事業者が責任を持つのか。

(事務局)

今回の件では製造過程での混入に問題があり、紅麹自体に問題がなかったというのが難しい。

(委員)

このような事例で事故が起きた場合は裁判を起こすしかないのか。国も責任をとらない、厚生労働省も責任をとらないなら国相手に団体で対応するしかないのか。

(事務局)

「企業の責任においては」という文言がある限りは、被害に遭った方と製造元とで争うしかない。

(委員)

薬は飲みたくないが、サプリメントを含めた健康食品は飲んでいるという人はけっこういる。ただ薬は副作用を含めて検証されているが、サプリメントはそこまでは検証されていない。厚生労働省のホームページを確認するとサプリメントを常用することは避けることと記載がある。今回の製品は消費者庁が認可されているものだが、常用するのは決して良い効果だけが現れるわけではないということを国民は認識しないといけない。

(委員)

常用するのは避けないといけないが、常用はしないけどたまに喫食する人についても議論が必要になってくる。

(委員)

消費者としてスーパーなどに行き食料品の棚を見ると、特保や栄養機能食品の表示をよく見かける。今までの話から自己責任で商品を選ばないといけないと思うが、消費者としては特保と表示されていると購入してしまう。こういう商品の中には、一度問題があり認定を外された後に再度認定されている製品もあるが、その問題はどのように解決されているのか。また、様々な表示があるなかで消費者としてどのように商品を選別したら良いか。

(事務局)

日本国内で販売されている製品については、製品そのものに記載されている情報は信用して問題無い。お店独自で作成されているPOPの内容については検証されていないものもあるため、製品そのものに記載されている情報で判断されるのが間違いない。

(委員)

延岡保健所として表示の見回りなどはしているのか。

(事務局)

保健所ではドラッグストアなどを医薬品監視の一環で見回っており、商品を買取し確認することもある。

(2)麻しん等について

(委員)

接種率が90数%となっている。これは保護者の方が接種しないと考え、この数値になっていると思うが、保護者が子どもに接種させたくないと考えるような原因などがあるか。

(事務局)

様々な原因はあると思うが、保健所では詳細までは把握していない。接種時期に子どもの体調が優れないために接種できていなかったり、何らかの考えで接種しない方もいると考えられる。

(委員)

接種する意思はあるが時期を逃してしまった人へのお知らせなどの対策などはなにかあるか。また、年齢を過ぎても接種はできるか。

(事務局)

定期接種は医療機関等で個別に接種しているため先生と話をしてもらうことが重要。年齢を過ぎた人については医療機関や主治医と相談しながら接種することは可能。

(委員)

ヒトの麻しんについては、犬などの動物に感染した事例はあるのか。また、感染する可能性があるのか。

(事務局)

獣医師の皆さんの方が動物については詳しいと思う。獣医師の皆さんが御存じないと言うことであれば、現状事例が報告されていないことから、動物に感染する可能性は極めて低いと考えて良い。逆に動物病院等でそういう事例を確認できたら報告していただくことになると思う。

(委員)

日本では、麻しんは排除状態のため国内でポツンと発生することはほとんどないが、その大きな理由は95%以上の人がワクチンを接種しているからである。ワクチンについては副反応を怖がって接種しない方が多くいるが、どのワクチンについても効果の方がはるかに上回っているため、世界中で接種されていることを忘れてはいけない。麻しんのワクチンも必要だが、今はHPVワクチンを接種していない方が多く、がんなどで亡くなる方も多くいる。世界で1番HPVワクチンを接種しているのはオーストラリアで90数%の接種率だが、ほとんど子宮頸がんで亡くなる人はいない。アメリカの接種率50%程度だが死亡率が減少している。日本は1%未満。子育て世代の女性が亡くなっていく病気のためしっかりと接種する必要がある。

(事務局)

ワクチンについては市町村と連携してキャンペーンなどを通して県としてもPRをすすめている。

(3)その他

(委員)

新型コロナウイルスの感染が急増しているなかで、行動制限をかけられる状況ではないが、県民や市民の皆様が感染を気をつけていただくのがお盆を前にして重要になってきている。ワクチンについてももう少しすれば1回2千円で接種できる仕組みを整えているところであるが、今はまだ接種時期ではないとのことでより気をつけてもらう必要がある。知事の記者会見のなかで第11波に突入したと触れられていたが、そのこと自体に大きな効果があると考える。県から県民に呼びかける、情報を伝達することは非常に大きな効果があると考えるが、お盆に向けて具体的になにか対応をしていただけないか。

(事務局)

現在医師会と定期的に新型コロナウイルスの情報交換を行なっている。夏に向けて啓発を行なっていくことを検討する。

(委員)

市民や県民の皆様に、お盆は特に気をつけないといけないということを分かりやすい形で発信していく必要があるということで関係機関と協議を始めている。呼びかけと注意喚起を県からもお願いしたい。また、呼びかける内容について、ただ気をつけてくださいだけでなく、何か具体的に伝えた方が良いことはないか。それとも一般的な注意喚起にとどまるのか。

(事務局)

呼吸器系の症状が強い感染症であるが、従来から言われていた咳エチケットや手洗いなどへの意識がコロナ前よりも反動で緩んでいるように感じる。基本的な感染対策が一番重要であることは、麻しんなどのコロナ以外の感染症において国内流行の発生がなかったことからも分かる。そのため症状があればマスクを着けるなど改めて基本的な感染対策を講じていただくよう啓発する必要があると考える。

(委員)

暑い中ではあるがマスクをしてもらうことや、手洗い消毒などの基本的な感染対策が大事だと呼びかけることが効果的だと理解した。

(委員)

コロナについては今後5~10年は夏と冬にピークを迎える。今年も昨年と同様、夏に感染者数が増加し昨年を上回る見込み。同様の状況は今後も続いていくため、2類から5類に変わったとはいえウイルス自体は変わっていない。ウイルスの発生確認初期に比べると弱毒化しているが、感染力は強くなっている。感染者数が増えるため、死者の発生確率も増加する。インフルエンザよりも死亡率は高く、特にワクチン接種をしていない人が重症化している傾向にある。今は任意接種ではあるがワクチン接種も効果的である。

(委員)

コロナのワクチンの任意接種も効果的だと発信することも重要だと理解した。

(委員)

毎年9月の結核予防週間として延岡イオン店にてキャンペーンを行なっている。結核については現在も宮崎県内や延岡市内でも発生が確認されている。のぼり旗などキャンペーンを確認できたら協力をお願いする。

6.資料

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お問い合わせ

宮崎県延岡保健所総務企画課
電話:0982-33-5373
ファクス:0982-33-5375
メールアドレス:nobeoka-hc@pref.miyazaki.lg.jp