第15回個人情報保護審議会議事録
1.日時
平成24年10月9日(火曜日)午後3時から午後3時30分まで
2.場所
県庁7号館3階735号室
3.出席者
- 日野会長、澤田委員、林委員、南委員、山口委員
- 事務局:
- 柳田部参事兼総務課長、奥総務課課長補佐(総括)、
- 松本主幹、大塚主査、比惠島主査、森本主事
4.議題
- (1)諮問第45号
知事(福祉保健部)が行なった部分開示決定に対する異議申立てについて
- (2)郵送による開示請求及び開示における条件撤廃(案)について
5.議事経過と結果
(1)諮問第45号
審査請求に関する審議であるため、宮崎県個人情報保護条例(以下、「条例」という。)第48条の6の規定に基づき、非公開で開催。
事務局から答申書案について説明を行なった後、審議。
特に意見はなく、原案どおり答申することで了承。
(2)郵送による開示請求及び開示における条件撤廃(案)について
現在、保有個人情報の開示請求を行なったり、開示を受ける場合に郵送によることを認めているのは例外的な場合(病気療養、重度の身体障がい、県外等の遠隔地居住等やむを得ないと認められる理由により来所できない場合)に限定しているが、理由を問わず、全ての希望者に認めることとする運用の改正案について、事務局から説明を行なった。
(主な質疑応答・意見)
- 事務局
(開示請求か開示の)どちらか片方だけ郵送とすることも可能になると考えられる。
これまでは、郵送による開示請求を認めた場合にしか郵送による開示ができなかったため、不便と思われる点があった。
- 委員
例えば、開示請求に来て、(開示文書は)郵送するということか。
- 事務局
はい。
- 委員
本人を確認する書類については、2種類のうちひとつに写真がついているものということだが、
お年寄りで免許証も返し、パスポートも住基カードもない方もいらっしゃるのではないか。
- 事務局
そういう方には、写真がついていない書類2種類を添付いただく。
要綱の中に本人確認書類の内容が明記されており、その中のどれかとなっている。
年金手帳や健康保険証など、公的機関の証明書等である。
- 委員
オレオレ詐欺の巧みな手口を考えると、例えば認知症の方に関する情報を(他人が)請求しようと思ったら、できるのではないか。
そういういやな世の中であってほしいとは思わないが、心配だ。
ただ、遠方の人などにとっては、こういう方法ができれば朗報だと思う。
- 委員
そういうことをしようと思えば、いろんなことができるだろうが、とにかく運用をきちんとしていくことだ。
丁寧な、慎重な本人確認を行なうことが必要になってくると思う。
- 委員
具体的には、条例第16条の解釈、取扱要綱を改正するということか。
- 事務局
はい。それから、様式も変えた方がよいと思うので、規則も改正する。
- 委員
今までは普通郵便と書留を選べたのか。
- 事務局
原則として書留だった。
- 委員
今度から普通を選んだ場合は県が(特定記録にかかる費用)160円負担するということですね。
- 委員
郵送料の実費は請求者負担とあるが、具体的には。
- 事務局
複写料金と郵送料を現金書留か小為替で送付いただく。公文書開示請求の方でも同様に行なっている。
- 委員
改正の手続はどうなるのか。
- 委員
書面審査になるため、起案して決裁をとることになる。
- 委員
既に実施しているところで特に問題は出ていないのか。
- 事務局
(他県の)調査の中では、トラブルについての記述はなかった。
- 委員
なりすましなどの心配が全くないということではないが、本人確認等も含めて、運用できちんと慎重に行なっていただきたい。
心配な場合にはいろいろな方法で確認するなど、運用面で確認をして、今までの不便さを解消するという方向性でよいのではないか。
事務局案どおり改正することで了承。